2022年6月第二定例会での会派の一般質問を掲載します。

正式な議事録は区議会HPからご覧になれます。

 

 

~区民協働について~


 これまで区としても区民協働に対するさまざまな取り組みを展開しており、前川区長も選挙戦を通じて区民のみなさまの中に着実に区民協働が定着しつつあると感じられる機会も増えたのではないでしょうか。 

しかしながら区内の団体の中には活動資金不足により活動が停滞してしまったり、団体自体が解散してしまうケースも残念ながら見受けられます。 

区としても地域おこしプロジェクトをはじめとした補助金や助成金等さまざまな支援策を講じていますが、ご高齢が中心の団体や学生達の団体には申請に対する負担も大きく、多くの団体は申請自体をあきらめてしまっている現状が見受けられます。 
 一方で、このコロナ過を通じてさまざまな企業や奉仕団体または個人としても寄付を通じて地域に貢献していくことに関心が高まっています。 

現に区内の寄付件数についてもこのコロナ前と比べると約4倍の件数という数字となり、近年の社会情勢としてもSDGs債、ESG債、社会貢献型債権など環境問題や社会課題の解決に限られた目的で資金調達する投資が急速に拡大している傾向にあります。 

  しかしながら、区内には、活動資金が不足しているなかでも、貧困や環境や教育などさまざまな社会課題の解決に向けて取り組んでいる団体が数多くあるものの、その活動情報が支援に取り組みたいと希望する団体や企業には届いておらず、それぞれの活動がかみ合わないことで、相乗効果を生み出せない状況にあるのではないかと考えます。 

 区としてこのような社会課題解決に向けた団体と支援や応援をしたいと希望する団体や企業や個人をマッチングさせていく仕組みを社会福祉協議会と連携して構築してみてはいかかでしょうか。ご所見をお聞かせください。 

 

区民協働を進めていくうえで区内3大学との連携を強化していくことも必要ではないでしょうか。 

区としては2019年9月11日に区内三大学と包括的な連携・協力を推進していく協定を締結したものの世界都市農業サミット以降その動きが停滞しているように感じます。 

締結内容としては教育、芸術、映像文化や都市農業などに対して協力を拡大していくこととされており、来年の全国都市農業フェスティバルや映像文化の街構想、ワーナーとの街づくり、牧野富太郎博士の朝ドラと商店街や地域振興など区内大学との連携協定が発揮できる事業が今後続いてまいります。

ぜひ区内大学との連携強化に改めて取り組むべきではないでしょうか。ご所見をお聞かせください。 

 また大学との連携については単発の事業だけでなく、日常的な大学のカリキュラムやサークル活動の取り組みなどにも展開できるのではないでしょうか。 

たとえば、農福連携の商品や障害者福祉作業所の商品デザインを日芸のみなさんと作成してみたり、大学構内でねりコレや障害者福祉作業所自主生産品を販売していくことや学食内の地場産農産物の活用や商店街の商品開発や空き店舗活用や地域の町会活動や防災防犯活動などあらゆる分野で大学と連携を活性化していくことが、改革ねりま第3章でおこなう区民協働発展につながるものと考えますがいかがでしょうかご所見をお伺いいたします。 

 

 

 

===答弁===

 

●区長

「区民との協働」は、政策の立案・実行と一体ですが、 住民自治そのものでもあると考えています。 

コロナ禍により 区民と未来を語る会が二年近く開けなかったのは、真に残念であります。今後は、コロナの動向を注視しながら、早期に再開し、区民との協働をさらに前へ
進めたいと考えています。
こうした二つの柱からなる「改革ねりま」を継続、発展させることが、練馬区の未来を拓くことにつながると信じています。

子どもから高齢者まで、誰もが心豊かに暮らせるまちを創りたい、我がまち練馬をもっと前に進めたい、そのために、区民の皆さんにお約束した「改革ねりま第Ⅲ章」を必ず成し遂げる。固く心に決めています。

 こうした取組を具体化するため新たなプランの作成に向けて準備に着手します。 

 

 

●福祉部長

社会福祉協議会では、地域福祉コーディネーターが、地域住民と顔の見える関係をつく りながら、住民が主体的に地域課題を解決できるよう支援をしています。

 そうした活動の一環で企業や個人から「地域で必要とする人につないでほしい」との要望を受け、食料品や生活必需品などを、子ども食堂や高齢者・障害者施設などに配付しており、令和三年度は十二件のマッチングを行っています。 

区は、社会福祉協議会に、地域福祉を支えるコーディネーターとしての役割を更に充実 することを期待しています。

 今後、支援や寄付先を探している企業や個人と寄付を希望する団体とのマッチングについても、より効果的に行われるよう、社会福祉協議会と協議してまいります。

 

●地域文化部長

区は、日本大学芸術学部、武蔵大学、武蔵野音楽大学と「公開講座」、「臨時災害放送局の開設および運営」、「帰宅困難者の受け入れ訓練」など様々な事業で連携・協力をしています。 令和元年9月には、包括的な連携・協力に関する協定を締結し、同年に開催した都市農業サミットで事前のPR活動や、関連イベントへの出演などで協力をしていただきました。
スタジオツアー施設のオープンにあわせ、イベントの開催や、映像文化体験機会の充実 など、大学等と連携した取組を進めます。

引き続き 3大学と文化芸術、 都市農業、防災、教育、国際化・地域交流など様々な分野での連携・協力を推進していきます。