令和3年度、第三定例会が開会しており、
会派での一般質問が行われました。
その中の項目で、
環境についてを掲載します。
(正式な議事録は区議会HPからご覧になれます。)
昨年4月に「改正健康増進法」や「東京都受動喫煙防止条例」が全面施行され、大型飲食店やオフィス等の専門喫煙室以外での喫煙が禁止となりました。施行当時、路上喫煙をはじめ受動喫煙や吸い殻のポイ捨て等の増加が懸念されたことから、自治体によっては喫煙所の整備、改良が進められてきました。
吸う人も、吸わない人も共存できる社会に向けて多様な取り組みが展開されてきた中、新型コロナウイルスの発生により、区は今年1月8日から区内4駅5か所の公衆喫煙所を閉鎖しました。
喫煙所の閉鎖は、喚起の悪さ、狭い空間、多数の利用者という点においても妥当な判断であると思います。
一方で、区が喫煙対策として取り組んできたポイ捨て、歩行喫煙の対策が薄れているではと懸念する事案が発生しています。実際に、閉鎖措置が取られて以降、公衆喫煙所の周辺における喫煙者の増加、それに伴う吸い殻のポイ捨てが増えていることを視認しています。
区は、平成9年に「練馬区ポイ捨ておよび落書き行為の防止に関する条例」として、ポイ捨て、歩行喫煙の禁止を定めました。直近では、歩行喫煙等の防止経費として令和2年度で4756万円まで捻出して対策を講じてきましたが、令和3年度は3819万円と減額が行われました。
マナーアップ指導業務委託料も840万円程減額した理由として、ポイ捨て実態調査で、ポイ捨てや歩行喫煙が改善傾向にある為としていましたが、公衆喫煙所の閉鎖は改善効果を限定的にしているのではと考えています。ご所見をお聞かせください。
また、区では路上喫煙を禁止する条例が制定されていないため、立ち止まって喫煙をする人たちに制限を課すことが出来ないとしています。閉鎖措置は、喫煙に関する他の問題の発生に繋がり、「喫煙者と非喫煙者との間に軋轢が強まっている」との意見もあります。
喫煙者のマナー厳守は大前提ではありますが、その反面、配慮を十分に感じてもらえるようにするべきで、コロナ禍における喫煙所の利用は柔軟な対応をするべきと考えますが、ご所見をお聞かせください。
項の最後に、受動喫煙対策には、より力を入れていただくよう要望します。冒頭申し上げた改正健康増進法には、屋外の喫煙場所の設置に関する規制は設けられていませんが、受動喫煙を生じさせることがないよう配慮することが求められています。吸う人も吸わない人も理解し合える社会の実現に向けた取り組みが行われることを求めます。
===答弁===
・歩行喫煙、ポイ捨ての防止について
区が設置している公衆喫煙所は、緊急事態宣言の発出を受けて、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一時的に閉鎖しています。
駅周辺の歩行喫煙、ポイ捨ての状況については、毎年の定点調査によれば、年々改善されています。
本年1月の調査では、閉鎖した喫煙所周辺で喫煙がみられたため、マナーアップ指導員の巡回を強化し、喫煙所周辺での歩行喫煙、ポイ捨て防止に努めています。
喫煙所の再開時期等については、国・都の動向、感染者数の推移を見ながら判断していきます。