2020年12月第四定例会にて会派を代表し、一般質問をしました。

~子育て施策について~を掲載します。

(正式な議事録は区議会HPよりご覧になれます。)

 

◇質問◇

 練馬区の出生数については、年間6千人程度で推移しておりましたが、平成27年の6154人をピークに、その後は減少傾向にあり平成30年には5703人となっています。  

 国内出生数については、統計開始以来、平成28年に初めて100万人を割り、新型コロナウイルス感染症の影響により雇用情勢や出産環境の悪化などを理由に妊娠を控え、来年の出生数は統計開始以降過去最少を更新し70万人台となる可能性もあるとも言われており、出産・子育てしやすい環境の抜本的な対策が求められています。  

 そこでまず、新型コロナウイルス感染症による影響は計り知れない中で、今後の子育て施策をどう充実させていくお考えかご所見をお伺いします。 

 

次に、コロナ禍における妊娠・子育て家庭への対応についてです。 

 3 世代同居が珍しくなかった時代から、高度経済成長期以降、女性の社会進出や、核家族化、地域コミュニティの希薄化等により、子育てに不安や負担を感じたり、孤立感をいだく孤育てが増加傾向にあります。  

 区の子ども・子育て支援事業計画の策定に向けたニーズ調査では「子育てに関して孤立感を感じることはありますか」との問いに、「ある」または「ときどきある」と回答した保護者は合わせて33%でした。  

 

 新型コロナウイルスの影響により、外出を控え家庭内での子育ての機会が増え、孤独感を感じた方も多く、区として孤立した孤育て対策を講ずるべきと考えます。 

 各保健所で実施している母親学級、両親学級では、妊娠期の過ごし方や、産後の生活や沐浴指導など、妊娠期から産後の育児についての知識を得たり、相談が出来る場でありますが、今年は、感染拡大防止、予防の観点から一時中止となっておりました。 

 8月から再開されたとのことですが、中止の期間に参加できなかったことで不安を抱えたまま出産となった方に対し、どのようにフォローされたのかお伺いします。 

 

 感染予防として、乳児を連れての外出を控える家庭が増え、家庭内で孤立した環境での育児はストレスが高まる懸念がある中で、子育て相談をオンラインで行う自治体が増えています。 

練馬区では、おうちで練馬こどもカフェを実施し、オンラインで離乳食の進め方や育児相談を行い、大変好評であったとのことです。このようなオンラインを活用した子育て支援の新しい取り組み重要であると考えます。 

今後、子育て相談の新しい選択肢のひとつとなるようオンラインを活用した事業の拡充を要望致しますが、ご所見をお伺いします。 

 

 

◇答弁◇

・教育長

 

 区は、これまでも、子ども・子育て支援施策をみどりの風吹くまちビジョンの柱のトップに掲げ、様々な取り組みを実施してきました。

 コロナ禍にあっても、ラインを活用した保活支援サービスや保育施設等の運営指針となるガイドラインの策定などに取組んでいます。また、子育てひろばを57回、練馬こどもカフェを3回、オンラインで実施しました。参加者からは自宅にいながら気軽に相談ができると好評です。妊娠・子育て応援メールで広く子育て世代に周知を始めたことにより、これまでひろば等を利用したことが無い方々にも、参加していただき、相談や交流の機会となっています。

 引き続き、オンラインでの相談支援も充実してまいります。

今後も社会情勢の変化に的確に対応しながら、乳幼児を抱える保護者が身近なところで気軽に相談などができる環境を整備し、妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援を充実してまいります。

 

 

・健康部長

 

 区では、これまでに四次にわたる補正予算を編成し、保健所の体制強化や医師会と協力したPCR検査体制の構築、患者受け入れ病院の経営支援、特別養護老人ホームなどに対する検査の拡充、高齢化インフルエンザ予防接種の無料化などに取組んできました。

 一層の感染拡大やインフルエンザとの同時流行が懸念される中で、引き続き、国や都と連携しながら、介護施設等のクラスター対策の強化や、年末年始の医療体制の確保など、状況に応じた対策を重点的、機動的に実施してまいります。

 

・コロナ禍における妊産婦への支援について

 保健相談所では、新型コロナウイルスの感染防止のため、緊急事態宣言前後のいわゆる第一波の期間中、母親学級等の事業を中止しました。その間、受講の問い合わせを頂いた妊婦の方については、必要に応じて個別に相談・指導を行ってきました。受講が叶わないまま出産をされた方からの相談についても同様に対応しています。母親学級は8月に再開しましたが、感染予防のため人数を制限しています。そこで9月にはオンライン開催を試行しました。今後も対面とオンラインの併用により一人でも多くの方に参加いただけるよう工夫を重ねてまいります。