練馬区では、保育園(保育所)の令和5年4月新規入園分の申請受付を開始する
令和4年10月頃を目指し、保育園探しから入園申請、入園後の転園申請や現況届まで
保育園(保育所)に関わる手続を区役所へ出向くことなく行えるよう
LINEを活用した保育所関連申請手続のオンライン化と、
AIを活用 した入園選考業務の効率化に取り組む方針が委員会で示されました。
本格導入に先駆け
⑴園探し と、⑶情報収集/発信 については、令和2年10月13日から先行導入
⑵指数確認 ⑷申し込み ⑸選考 ⑹入園後 については、令和4年10月頃から導入予定
(マイナポータルを活用した入園申請の受付については並行して導入)となっています。
(イメージ図 委員会提出資料 練馬区より抜粋)
利用方法については、
① スマートフォン等にLINEアプリをインストール
② 練馬区LINE公式アカウント(開設準備中)を「友だち」に追加
すると
保育施設の検索機能およびチャットボットによる問合せ(イメージ図の⑴園探し と、⑶情報収集/発信部分)機能が利用可能になり、
保育課からの情報配信が受信できるようになります。
これまで保育の分野、
なかでも保活に関わることについては、
私自身子供が2人おり、一人目の1歳児一年保育からはじまり、小規模、認可保育所、
また二人目は小規模、認可保育所と、個人の意向による転園希望でなく、卒室後の入園申し込み(保活)を5回経験しました。
その上で、不便であるところ、改善されたいと思うことを、指摘や提案をしてきています。
これまで
窓口改革の一環として、
窓口の混雑率が高い保育課については、改善すべきであり
また、選考についても練馬区は11月末の申請締め切りから約2か月以上かかり他の自治体と比べても遅い状況を改善すべきであり、
保護者への早期結果通知、選考作業の職員の負担軽減、効率化の観点からAIを活用すべきと発言してきました。
その後、窓口の混雑状況・確認については、区のHPから確認が取れるようにはなりました。
(関連した過去ブログ 保育課の窓口対応&混雑対応にむけWEB確認はじまる)
保育園入園選考のAIの導入については、
依然提案したところ、
「区独自の保育システムを導入しており、選考をすべて手作業で行っているわけではないが、
一番時間がかかるのが、提出された書類のチェックやシステムへの入力等であり、この部分をAIで自動化するのは難しい」との答弁で
当時は導入については、前向きではありませんでした。
しかし今回、区として
AIの性能は、いくつかの自治体で導入が進んだ結果、その効果が実証されてきたことから
改めて検討した結果、導入する意義があると判断したことからLINEを活用したシステムを開始することとなりました。
これまで、イメージ図の(1)にあたる 保育園(保育所)探しについては、
窓口で配布される紙冊子の一覧表を見て探すしかなく、とても時間がかかっていたため
インターネットの地図情報を活用し、自宅の場所や子どもの年齢、保育施設の種類、開所時間など
条件に合う各項目を選択すると施設の所在地や詳細がマップ上に表示されるシステムの導入の提案をしてきました。
LINEを活用したシステム(以下、新システム)では、
地図上の任意の住所から、半径1km、2kmなど、指定の距離内にある園を表示し、
受入可能な年齢別、認可保育所や地域型保育などの施設種別など、希望する条件で絞り込むことができ、
表示された保育園を選択すると、当該園の詳細情報を見ることができます。
保活をされる多くの方は、区の冊子による情報だけでなく
入園条件が合うかどうかの判断材料として、独自で園の詳細情報を検索されているかと思います。
その手間を解消すべく
新システム構築にあたり
園の詳細情報については、園の公式サイトのリンクも掲載するよう要望しました。
LINEでの対応は、保護者にとって利便性が高いものと思いますが、
一方で、行政サービスの申請に活用するには、セキュリティの確保が大前提です。
今回導入する新システムでは
まず情報提供の機能を導入し、個人情報が必要な入園申請などは、
セキュリティの安全性を構築した上で導入を目指すとのことでした。
そのため入園選考については、令和4年10月頃から導入予定 となっていますが、
AIによる選考が行わることにより、結果が早くなることが想定されます。
保護者への一次結果通知を早期に行うことはもちろん
二次申請についても早期受付、結果通知も行うよう要望しました。
「保活」というと、待機児童が発生しているなかで、どう入園させるか、という印象を受けますが、
今後、区の待機児童解消の施策による効果や、コロナウイルス感染症をきっかけに、
子育ての環境や保護者の働き方が多様化し、区の人口流出も考えられる中で、
待機児童の将来推計にも影響が及ぶ可能性も考えられます。
待機児童が解消されたのちにも、家庭にあった保育所選びという点において、
「保活」というのは引き続き行われるものと思います。
オンライン化を開始しても、窓口へ来庁する方はいっらしゃると思います。
これまで、入園相談や申請時期になると窓口では2時間待ちなどは当たり前でした。
この改善に向け、WEBで窓口の受付状況、混雑状況について確認できるようになりましたが、
受付のためには一度来庁し、番号を取らなくてはならない状況を、受付からWEBでできるよう要望してきましたが、
新システムにおいて、インターネット上から窓口の時間帯指定の予約が可能となります。
現在の窓口の受付状況、混雑状況を確認するためには区のサイトから探す必要がありますが、
そのページが「保育が必要な時」のページの中の「お知らせ」の部分に掲載されていますが、
お知らせする内容が更新されれば見られなくなるため、
来庁予約の機能追加の際には、保育に関連するページ内でわかりやすい場所に表示し、アクセスしやすくなるよう要望しました。
今回は保育の分野での導入ですが、
子育てはいうまでもなく継続するわけで、
保育園の次は学童クラブへと繋がる方も多くいらっしゃいます。
今後は学童クラブのオンライン化についても検討されるよう要望しました。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策としても窓口改革への取り組みは加速度を増しました。
区長の所信表明で、
保育園の入園申請はもちろん、入園後の手続きまで、オンラインで完結できる仕組みを構築する。と発言され
これまで、私が議会で提案してきたことが実現することになり
非常に期待をしています。
他の自治体では、LINEによる情報提供の取り組みをされていますが、保育の分野での活用はまだ実例がありません。
練馬区が先行して行うことで他の自治体の見本となるよう
稼働後も保護者の意見を取り入れながら運用するよう動向を見ていきたいと思います。
(保育課では、入園手続に係る動画をYouTubeで配信しておりますので、こちらもご活用ください。)