2020年第二定例会での会派の一般質問について掲載します。

(正式な議事録は区議会HPからご覧いただけます)

 

今定例会での各会派での一般質問はやはりコロナウイルス感染症関連のものが多くされました。

会派としても、

新型コロナウィルス感染症により、亡くなられた方々に対して、深く哀悼の意を表するとともに、今なお感染に苦しまれているすべてのみなさまの一日も早いご回復をお祈りし、また、医療従事者をはじめ、公共、社会、経済、生活インフラの維持のためにそれぞれの立場で戦っていただいているすべての方々に敬意を表すると共に心より感謝をお伝えした上で質問をいたしました。

 

~今回の新型コロナウィルス感染症に対する区長の基本姿勢について~

 

世界の歴史からみても、人類は常に新たな感染症と闘い続けており、歴史は繰り返すように、今回の新型コロナウィルス感染症感染症は100年に一度のウィルスとの闘いの再来といわれています。

 

 これまでの医療関係者のみなさまが昼夜問わず、並々ならぬご努力と国民全体の協力があり、我が国の被害状況は各国と比較して、極めて少ない死亡者数と感染者数で抑えられてきたものと考えます。

 

しかしながら引き続き、近い将来発生しうる、第二波、第三波に向けて、気を緩めることなく、これまでの取り組みを検証し引き続き、万全な体制を整備していくことを強く望むものであります。

緊急事態宣言が5月25日に解除がされ、都内でも段階的に自粛要請が解除され、徐々に経済活動や社会活動、教育活動の立て直しがはじまりつつありますが、6月2日には初の東京アラートが発動し、区民は大きな不安を抱えながら、あらゆる活動を再開させている状況であり、今後もこの状況が継続していくものと懸念されます。

 

このような中でも、区民により多くの安心を感じていただき、さまざまな活動を再開していくうえで、区として全力で区民の生命財産を守るという力強い決意が不可欠であると考えます。ぜひ区長の決意をお聞かせください。

 

我々会派としても引き続き、この難局に対し、区と共に知恵を出し合い、一丸となり取り組んでいくことをお誓い申し上げます。

 

 

 

~区長答弁~

私は長い間、地方自治に携わり、多くの課題に取り組み、様々な危機に直面してきました。

しかし今回のように、区・都・国・世界が根源的に揺さぶられる危機は初めて経験するものです。歴史の将来を見通し、行政として、的確な手立てを講じることが極めて困難となっていると実感しています。

 世界はまさに新型コロナウイルスとの闘いの只中にあり、しかも長期戦となることは確実です。

今、私たち基礎的自治体に求められているのは、揺らぐことなく、一人一人の生活に寄り添ったきめ細やかな支援という本来の任務に、全力で取り組むことであると確信しています。

 私たちは今、新たな段階に入りつつあります。今月二日には東京アラートが発動されるなど、予断を許さない状況が続いています。

 更には、第二波、第三波も確実にやって来ます。こうした危機にあって、困窮に追い込まれ、最も苦しむのは、収入の道を断たれた区民や事業者の皆さんです。所得補償は、基本的に国の責務ですが、区はこの間、可能な対策を総動員し、支援に取り組んできました。

 既に五月に、新型コロナウイルス感染症への緊急対応を取りまとめた補正予算を臨時会に提案し、全会一致で可決して頂きました。

本定例会でも、補正予算案を提案しています。

 今回のコロナ禍では、だれもが感染するリスクを抱えています。また、厳しい状況のなかで、医療、保育、高齢者介護、障害者支援、清掃など、社会の根幹を支え、苦労を重ねている方々がいます。これらの皆さんが、一部とはいえ心無い言動に苦しまれている事態にはやりきれない思いがしています。私は、民主主義の基盤は住民相互の共感と思いやりにあると信じています。そうした社会を目指して皆様とともに力を尽くしてまいりたいと思います。