11月から認可保育所の入園申込の受付が始まります。

 

練馬区の待機児童は0~2歳が7割を占め、4月に入れないと中々年度途中での入園は難しい現状にあります。

区として待機児童解消のために定員拡大のための施設整備を行っている所ですが、

なんとか保育園に入園させたいという保護者の方はとても多く毎年多くの相談を受けます。

 

1歳で入園する場合、

0歳クラスからの進級で枠が埋まっており、新規募集は定員の半分程度なことがほとんどです。

そのため、育休を切り上げて0歳クラスで入園を選択する方もおり、

本来、育児休業法で原則1年、最長で1年半まで育休を取得できるはずが、切り上げてしまうというお話をよくお聞きします。

 

育休の制度については、国レベルの話、また企業も含め社会全体の話にもなりますが、

働く女性が安心して育休を取れるよう育休制度の抜本的な見直しが必要と考えています。

 

もちろん、経済的理由や解雇が心配などの理由で育休を取れない、本人の希望により職場復帰したい方がいるのも理解しています。

 

もとは保育園は児童福祉施設という社会保障のひとつとして、働きに行かなければ家計が成り立たないといった家庭などに向けた福祉事業としての位置づけでありましたが、いまは共働き化、女性の社会進出も進み一般的な行政サービスとなってきていますが原点に戻るような取り組みが必要だと考えます。

育休制度の在り方に関しては、23区特別区長会としても育休制度の原則義務化、育児休業給付金の支給対象者や期間、支給額の拡大などを要求しているところですが、

安心して子育てできる環境として育休制度の在り方を見直すべきと思っています。

 

しかし、育休を取れない理由のひとつとして、保育園の入園の問題があります。

前段でも触れましたが、年度途中で入園はほぼ出来ないため、4月に入園するために育休を切り上げざるを得ない状態なのが現状です。

 

その改善策の一例に品川区で行っている

「育休明け入園予約制度」という事業があります。

 

これは、子どもが1歳になった翌月に保育園の入園ができるよう予約するものです。

1歳まで自宅で育てたいと考えている方にとって大変好評の事業のようです。

 

入園予約用の枠については、入園してくるまでは一時預かり枠として活用し、多様な保育のニーズに対応するような仕組みになっているという事です。

 

画期的な制度でありますし、こういった事業が行われれば育休も取りやすくなるのではないでしょうか。

 

しかし、課題として育休制度のない自営業の方などと不公平にならないような仕組みづくりにしていく必要もありますし、まずは今の待機児童を解消をしなくてはならないことも理解しているところですが、

厚労省としても来年度以降、区市町村にこの入園予約制度の導入を促す方針を出していることもあり、練馬区としても調査研究を行い、導入をされたいと要望致しました。

 

 

早生まれは不利という考えにより早生まれを避けて妊娠しようという考えが広がっているようです。

本当なら1歳までは自分で育てたかったというママも実際に私のまわりにもいます。

生まれてからの1年間の赤ちゃんは、本当にあっという間に成長します。その成長を自分で見届けたい、育てたいという保護者の方に育休をちゃんと取れるような社会にしていきたいです。

しかし、現状育休切り上げの原因が保育園の問題とのこともあり、改善していく必要があると考えています。