本日まで行われていた第三定例会では
26年度決算の審議をする決算特別委員会が設置されました。

各款ごとに審議が行われ、指摘や要望をして参りました。

決算特別委員会の最後には
意見表明としてこれまで行ってきた質疑などについてまとめたものを
会派を代表して倉田が行いました。

内容については下記です。
(正式な議事録は区議会HPからご覧になれます。)




 平成26年度決算については、一般会計決算歳出総額2474億2515万円、経常収支比率86.1%と示され、前年よりわずか0.1%の改善がみられるが、平成21年度から連続している財政の硬直化であることから、より深刻な状況にきていると言える。未だ不安定な経済状況や、今後の超高齢社会の進展、生産年齢人口の減少、非正規雇用の増加に対する懸念、生活保護世帯の増加、公共施設の更新等、さまざまな要因から持続可能な区財政を進めていかなくてはならない。よって、今まで以上に、受益と負担のあり方の検討を進めていくことを求め、平成26年度各会計決算を認定する立場から、以下の意見を述べます。



●議会費、総務費について。
・全町会に対し、消火資機材のスタンドパイプを拡充されたい。
・災害時対応に向けては、協定団体の協定内容を精査し、締結団体との合同訓練などの連携強化を図られたい。
・安全・安心パトロールカーの活用は、区所有のパトロールカーと町会所有のパトロールカーの連携を含め、地域防犯対策に一層図られたい。
・運転手付き行政所有車両の台数を精査し、区民に身を律する姿勢を示す上でも公共交通機関等の利用を心掛け、経費削減に努力されたい。
・再任用者の個人情報不正使用は、大変遺憾である。実務研修も含め再発防止を徹底されたい。
・それぞれの部門に見合った目標設定を明示した人事評価制度を策定されたい。
・技能労務者不足が社会的な問題となっている。設計労務単価・職場環境等の整備も視野に入れた契約条件とされたい。
 


●区民費、国民健康保険事業会計、後期高齢者医療会計について。
・地域コミュニティ活性化プログラムについては、モデル事業を検証し、地域の課題解決の一役を担うことから継続されたい。
・協力掲示板、公設掲示板の風雨対策には積極的に取り組まれたい。
・練馬こぶしハーフマラソンについては、障害者参加率向上に取り組み、協賛団体の獲得に全力で取組まれたい。
 
産業経済費、地域文化費について。
・商店街の空き店舗活用は、助成制度も活用し、意欲ある起業者らが参入しやすいよう支援されたい。
・地区祭は、地域コミュニティ形成の意味でも地域文化費に計上されたい。
・照姫まつり・練馬まつりの来場者数計測は、次回開催のためにも重要。主催者発表のあり方・集計方法を研究されたい。
・自然災害における被災農業者への迅速な対応は評価。引き続き心掛けられたい。
 



●保健福祉費、介護保険会計ついて。
・予防接種サポートシステムの乳幼児・高齢者の登録拡大に向け、周知されたい。また、子育てひろば情報、保育・子育て関連情報も充実されたい。
・病気の重篤化をさせないための任意予防接種は重要。経済的な理由で未接種とならないためにも補助金を検討されたい。
・産後ケア施設は、安価で利用できるよう助成されたい。
・乳幼児歯科検診の節目検診を集団検診ではなく、かかりつけ医検診にされたい。
・成人歯科検診の受診率向上に向け、受診券を単独個別送付されたい。
・成人歯科検診と妊婦歯科検診の対象者が異なることから、ポスターの製作は個別にし、周知を図られたい。
・福祉タクシー券、発券時にはスクールゾーンへの通行許可証の発行が出来るよう周知されたい。
・高齢者の生活保護費受給割合が高い、一人一人の生活面・健康面・環境面等に配慮され、施設入所者数を減らしていく事に努力されたい。
 




●環境費、都市整備費、土木費、公共駐車場会計について。
・キャッチボール可能な区内6か所の公園の周知を図られたい。また、フェンス設置やゆうゆうボール使用等の工夫をし、キャッチボールが可能な公園を拡大されたい。
・リサイクル報奨金については、平成6年から単価が上がっていない。単価引き上げについて検討されたい。
・保谷駅周辺のまちづくりについては、地域住民や各団体と連携を図り、早期課題解決に向けて取り組まれたい。
 



●教育費について。
・インターネット・リテラシー教育は、小五、中二だけではなく、対象年齢を拡大し、「自分で考える力」「思いやる心」を育成し、情報モラルの基本を指導されたい。
・学校トイレの洋式化は、教育・健康面上においても重要。早期に整備を図られたい。また、避難拠点としての使用目的もあることから上下水道管の耐震化を積極的に整備されたい。
・学校図書館法改正により、学校司書の配置が努力義務となった。関係部局と連携し図書教育を充実されたい。
・緊急メールの活用については、迅速な情報伝達が出来るよう、運用方法を検討されたい。




●こども家庭費ついて。
・子ども医療費助成は、将来負担を考え、受益者負担のあり方としての調査・研究をされたい。安易な受診を抑制していくためにも傷病時に相談できる環境整備と相談窓口の充実を図られたい。
・現行の第三子誕生祝い金制度を出産時に係る経済的負担軽減に向けた費用に充当されたい。
 
公債費、諸支出金、予備費、一般会計歳入。
・国庫支出金の2分の1となる「子どもの学習支援経費」は、等しく教育を受けられる権利に反している。東京都や他区と連携して従前どおり、国が10分10支給をされることを要求されたい。
 
以上。









練馬区議会議員 倉田れいか