第三定例会で、私が会派を代表し一般質問を行いました。

正式な議事録は区議会HPからご覧になれます。



各項目ごとに質問と答弁について掲載させていただきます。




清掃リサイクル事業について。

 練馬区はこの間、ごみの発生抑制およびリサイクル推進に取り組まれており平成26年度の区民1人1日当たりのごみ量は508gと、23区で2番目にごみ量が少なかったと聞いています。近年、ごみは減少していますが、減少率は鈍化傾向にあります。

第3次一般廃棄物処理基本計画にある平成32年度の区民1人1日当たりのごみ量の目標値である470gを達成するためには、38g減量をしなければならず、更なるごみ減量に向けた取り組みをより一層行っていく必要があると考えますが、区のご見解をお伺い致します。


区は、循環型社会の形成に向けた取り組みとして、ごみ減量および環境負荷の軽減に繋がる、ごみ減量施策を実施しており、平成26年度の資源回収量は44.113tとなっています。

資源回収品目についても、平成23年度に紙パックの集積所回収や、布団の資源化事業、蛍光管の拠点回収事業を開始することで増やしています。

それと同時に、ビン・缶・ペットボトルについては、街区路線回収場所の増加を行い、区民が排出しやすい環境を整えていますが、その一方で、現在、古着・古布についての行政回収は、拠点回収のみとなっています。平成26年度の資源・ごみ排出実態調査報告書では、可燃ごみの中には資源可能物が22.5%含まれており、中でも正しく分別すれば資源としてリサイクルできる古着・古布については1.2%含まれています。

また、練馬区循環型社会推進会議の答申にあるモニターアンケートでは、古着・古布をどのように出しているかという問いに、可燃ごみに出しているが49%もあり、資源化されていない現状があります。区民にとって排出しやすい集積所での回収方法への見直しが必要であると考えますが、区のご所見をお伺い致します。

次に、不燃ごみの資源化についてお伺い致します。
不燃ごみの資源化は、ごみ減量を進めていくための効果的な方法の一つであると考えます。平成23年9月から不燃ごみとして出されていた小型家電9品目については、区立施設で回収ボックスを設置し、現在では区内13か所で回収しています。
しかし、それ以外の小型家電や、蛍光管、鍋やヤカンなどは、未だ不燃ごみとして排出されています。

平成26年度の排出実態調査の結果を見ても、不燃ごみは資源化できるものが多く排出されていることや、26年度のリサイクル率は25%であり、32年度に29.6%まで4.6%増を目標としており、不燃ごみの資源化をすることで、更なるごみ減量が図られると考えます。また、区にとっては、ごみの収集、最終処分場までの運搬経費の削減にも繋がり、最終処分場の延命化や、ごみ処理の過程で使用する電気やガスなどのエネルギーの削減が図られます。

既に23区でも、足立区や江東区では不燃ごみの資源化を行っておりますが、練馬区としても不燃ごみの資源化を行うべきではないでしょうか。区のご所見をお伺い致します。



==答弁==

みの減量に向けた取り組みについてです。区は、これまでも、粗大ごみの資源化や小型家電の回収等により、ごみの減量を進めてきました。

平成26年度の資源・ごみ排出実態調査では、可燃ごみに含まれる生ごみは、全体の約43%、雑紙約12%でした。生ごみは水分を多く含んでいるため、生ごみの水切りは、高い減量効果を生みます。雑紙資源回収を促進することにより、減量効果を期待できます。生ごみの水切り効果や、雑紙が資源化できることを区報や情報誌で周知したり、雑紙回収袋をイベントで配布する等、様々な機会を通して、周知、啓発に取り組んでいます。

 次に古着、古布の回収についてです。現在、区立施設での拠点回収を行うとともに集団回収により古着等を資源回収に取組んでいます。また、古着等を回収する区内事業者に報奨金を支給したり、衣替え時期に臨時回収を行う等、他区にはない取組も実施しています。古着等の回収をさらに進めるため、身近な場所に排出できる集積所回収も含め、区民の皆さまにわかりやすく、また高齢社会にも対応した回収方法を今後検討していきます。

 次に不燃ごみの資源化についてです。清掃事業が東京都から移管された平成12年度以降、様々な品目でその特徴に応じた資源回収を実現してきました。

不燃ごみには金属類が含まれているため、重量が嵩む金属類を資源回収することは、ごみの減量効果も高めることが可能です。費用対効果も踏まえつつ、より効率的、効果的な回収方法を検討し、不燃ごみの資源化に向けた取り組みを進めていきます。