今回の定例会で私が一般質問を代表して行いました。
その内容について質問と答弁を掲載します。
(正式な議事録は区議会HPをご覧ください)


下記は、
地域の安全対策について。


 平成25年の練馬区内の空き巣、ひったくり、強制わいせつ、乗り物盗などの刑法犯認知総件数は6,873件と総件数は減少傾向にありますが、区民は当然ながら、犯罪の脅威にさらされることなく、平穏に暮らせる社会が実現されることを強く願っております。

近年、犯罪の手口の多様化や凶悪化などが、大きな社会問題となっており、これらの犯罪から大切な命や財産を守るうえで必要不可欠なのが防犯設備であると考えます。

防犯設備の中でも、防犯カメラは高い犯罪抑止効果だけでなく、犯罪捜査においても、有効な捜査手法の一つとして注目されており、現在、区では地域において、ソフト・ハード両面を併せた、総合的な地域安全対策を推進・強化を目的とし、地域が行う見守り活動に必要な費用の内、防犯設備の整備や資器材等の購入に係る経費の一部を、東京都とともに補助する内容の、『練馬区地域における見守り活動支援事業』を行っています。

その中の防犯カメラ等を対象にした、防犯設備整備補助事業は、設置経費の総額が、町会・自治会など、地域団体が単独の場合は600万円、町会・自治会が他の町会や商店会などと連携した場合は900万円が上限となりますが、都が1/2、区が1/3を補助するため、地域団体が1/6の負担ですむようになっております。

この制度の利用状況と、現在、区内の町会・自治会、商店会等での防犯カメラの設置状況は、どのようになっているのかお伺い致します。また、この事業の申請や設置にあたっての条件があるとも伺っておりますが、具体的にお聞かせください。

 設置にあたり、道路上や交差点だけでなく、例えば区内の公園や遊び場等にも、防犯や安全対策上の観点からも設置すべきと考えますが、いかがでしょうか。また、練馬区には光が丘公園や石神井公園等の都立公園も多くあります。これらの都立公園には防犯カメラは設置されているのでしょうか、併せてお伺い致します。

東京都教育庁では、東京都内の全小学校の通学路における児童・生徒の見守り体制を強化することにより、犯罪等の未然防止や事件・事故が発生した場合の早期解決を図るため、一校あたり5台の防犯カメラを設置することが決まりました。
数年かけて計画的に行うようですが、練馬区内の小学校の設置時期と設置方法はどのようになっているのか、お聞かせください。

防犯カメラは、設置や運用方法によっては、プライバシー等で問題となり得ると思います。
設置、画像の送信・録画・保存及び正当な目的で使用するにあたっては、一定の運用上の条件を付すことが不可欠だと考えます。
荒川区では、安全で安心して暮らすことができる地域社会を実現するとともに、区民の皆様の権利や利益を保護するため、公共の場所における防犯カメラの設置や運用について一定のルールを定めた、防犯カメラの設置及び運用に関する条例を制定し昨年10月より施行しており、世田谷区、杉並区でも条例を制定しています。
プライバシー等を考慮すると、区としても条例を制定すべきと考えますが、ご所見をお伺い致します。


====答弁====

商店街等への設置状況についてです。
区では現在、地域防犯対策の一環として、町会・自治会や商店会などの地域団体が、その地域の犯罪の抑止や犯罪被害の防止を目的として道路上に防犯カメラを設置する場合、都と区で最大6分の5の経費の補助を行っています。
この補助により平成25年度までに28団体において、446台の防犯カメラが設置されています。設置にあたっては、地域団体がその地区での防犯活動を継続的に行うことを条件としており、定期的な活動を増えることで、地域の安全・安心がより一層高められると考えています。
引き続き設置経費への補助を行い、地域の安全確保に努めていきます。



 次に、設置や運用に関する条例についてです。
防犯カメラを設置した地域団体には、弁護士や専門家の意見を踏まえて策定した練馬区防犯カメラ設置指針に基づいて、プライバシーの保護を図るための管理方法や運用方法等について定める規程の作成を義務付けています。これまで各地域団体において、この指針に沿った適正な運用がなされていると考えており、条例化については、その必要性等を含め、今後検討してまいります。


 次に、公園への防犯カメラの設置についてです。
公園は、誰もが自由に利用できる憩の空間でありますが、様々ないたずらも起こっています。警察とも連携のうえ、特にトイレの破壊や悪質な落書きなどといった犯罪が頻発するような場合に、防犯カメラの設置を検討しています。現在、防犯カメラを設置している区立公園は光が丘の秋の陽公園の一箇所です。
また、都立公園は、光が丘公園と大泉中央公園の2箇所で、いずれも、悪質ないたずらが頻発したことによりカメラを設置したものであります。


小学校の防犯カメラの設置時期と設置方法についてです。
 通学路の防犯カメラの設置は、犯罪の予防や早期解決に効果ができるとともに、PTAや地域の方々が行う見守り活動を補完し、見守り体制の強化につながることから、東京都の補助事業を活用して取り組むこととしました。

 設置時期については、今年度から5か年かけて区立小学校65校の通学路に1校につき5台ずつ設置していくこととしております。

 また、設置にあたっては、通学路のどこかに設置するのか、電柱や街路灯など設置できる箇所があるかなどの調査を行うとともに、学校や地域、警察署との事前の調整が必要です。

 今年度は、学校敷地内から通学路を見渡せる場所に各校1台ずつ設置し、来年度以降、学校や地域の要望を踏まえながら、通学路の必要な箇所に増設してまいりたいと考えております。