(追記:2012年11月28日 写真を追加しました。)
毎年行っている、常任委員会の視察で10月18日、19日で沖縄県へ行ってきました。

一日目は、沖縄県立博物館へ行き、美術館の運営についてを視察してきました。

沖縄県立博物館・美術館は、敷地面積31,287㎡、建築面積13,452㎡の地下1階、地上4階建てのグスク(城)をイメージした施設で、沖縄の特色ある自然、歴史、文化、芸術等の発信拠点となっています。
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(屋外展示前にて)
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もともとは、博物館のみで1946年から沖縄の方々が沖縄文化を守る、沖縄文化が心の支えだ、ということで文化財などの収集を行い展示してきていましたが、博物館に美術館を併設した複合施設として平成19年に開館し、施設規模は旧博物館と比し約4倍に拡大しているとのことです。

展示面積5,550㎡のうち、3,405㎡を占める博物館は、総合展示と部門展示から成り、中央部の総合展示と周辺部の各部門展示とを自由に行き来できる二重回廊の展示配置は、本館の大きな特色で、観覧者の目的に応じて個別動線をとることを可能にし、より理解を深められることを期待した構造となっています。


また、特徴のひとつでもある移動博物館については、県内の離島僻地を巡回していて、準備に2週間ほどかけ、一つの体育館が埋まるほど規模が大きいものだそうです。現在まで20数年かかり3巡目になっているとのことでした。

 運営体制については、平成21年より指定管理者制度を導入し、現在、施設の管理・運営・教育普及等については3事業者による共同企業体の92名が担っているとのことです。
 
 展示企画、調査研究等の学芸部門は県の直営で行い、1名の館長のもと、博物館、美術館にそれぞれ1名ずつの副館長を置いた30名の職員体制とし、県と指定管理者との役割分担により、館の維持運営にあたっています。

説明を受けている様子。
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館内視察の様子。
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 平成19年の開館より5年が経過し、入館者は年間約45万人と、年による大きな増減はないとのことですが、特別展・企画展はもちろんのこと、常設展示においても、細やかな展示替えが可能な展示室のつくりとするとともに、企画内容についても工夫を凝らす等、来館者数の維持については、鋭意取り組んでいるとのことですが、今後も継続的な課題となっています。
入館者を増やし、事業収益を上げ、円滑な運営を行っていくためにも、指定管理者・県が一丸となった取り組みを今後、さらに進めていくとの話を伺ってきました。
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二日目には那覇市役所へ行き、スポーツ振興(NAHAマラソンの取り組み)についてをテーマに視察をしてきました。

NAHAマラソンは、那覇市とハワイ州ホノルル市の姉妹都市締結25周年を記念し1985年にスタートし、今年で28回目となります。
第一回目のときの参加者は4500名ほどだったそうですが、
近年はマラソンブームということもあり、2009年25回大会の時には3万人を超える参加者だったそうですが、安全面などから、参加者数は25,000人となっています。
今年も定員25,000人で応募を開始しましたたが、1日半で定員に達してしまうほどの人気のある国内最大規模の市民マラソンです。


大会参加者のうち、海外も含めた県外からの参加者が約12,000人と多く、経済効果は約16億8,300万円と試算されています。

 産業別の内訳としては、参加者の宿泊・飲食などのサービス業が6億7,200万円、土産品や食料品を中心とした製造業が2億700万円、土産品等の購入による商業が2億500万円など、県外からの参加者の消費が大きく貢献しているとのこと。


本大会の運営は、那覇市長を会長とするNAHAマラソン協会が担い、協会は、那覇市、南部広域市町村圏事務組合、沖縄タイムス社、琉球放送、那覇市観光協会、および那覇市教育員会の主催構成6団体から成り、意志決定は本会の総会で行っています。

また、大会の執行は、沖縄タイムス社に事務局を置く実施本部が中心となり、同社専務取締役を本部長とし、市や琉球放送、沖縄陸上競技協会等が構成員となっています。

実施本部のもとには、競技、総務、演出、販売の4つの専門部会が置かれ、県や他自治体、県警、バス事業者等の関係機関、およびスポンサー等との各種調整等を行っているところですが、事務局には市は入っておらず、予算の支出もないということです。


 大会当日は、職員の動員もさることながら、2,000名のボランティアが交通整理や走路の安全など各係を分担し、強力な執行体制として本大会を支え、地域に根差したスポーツの祭典としての位置でづけを確かなものにしています。
交通整備などの関係から関門も設けられていますが、関門は二か所のみで、少ない印象を受けました。
それでも南部5市町を走るこのコースで実現できているのは、関係機関と協議を重ね、また住民の方々の理解も得られているからこそ実現できているんだと感じました。

このNAHAマラソンは公認大会でないため、陸連公認大会を目指しているとのことでした。
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庁舎改装中のため仮庁舎にて
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集合写真
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委員長の挨拶から始まり、説明を受けている様子。
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余談ですが、見慣れない課の名称が・・・
「ちゃーがんじゅう課」という課です。

健康福祉部内の課の一つで、介護保険や在宅福祉事業などを取り扱う課のようです。
「ちゃー」が「常に、いつも」
「がんじゅう」が「頑丈、元気」で、「ちゃーがんじゅう」=「いつも元気」というような意味になるそうです。

議場も見せていただきました。
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集合写真も撮らせていただきました
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ちなみに、11月11日には、第31回光が丘ロードレースが開催されます。

5キロ、10キロ、ハーフとあります。
すでに応募は締め切られていますが、当日盛大な大会になるようお近くまでお越しの際は
ぜひ沿道で応援といった形でも参加してみてください
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