本日の清掃リサイクル等特別委員会の中でも取り上げられておりましたが、
光が丘清掃工場が、水銀混入ごみ搬入による焼却炉停止から再稼働し始めました。
(ネット上のニュースでも出ていましたので参考までに。こちら

なにがおきていたかといいますと、
22年6月11日に 足立清掃工場にて水銀混入ごみの不適切搬入が原因で停止しました。
その後、
7月1日 板橋清掃工場2号焼却炉が停止。
7月8日には、練馬区内にある光が丘清掃工場の1号、2号焼却炉が停止。
さらに
7月18日には千歳清掃工場が停止。

このように相次いで炉停止となったのです。
23区では東京23区清掃一部事務組合がごみの収集や処理をおこなっており区をまたがり収集・処理をおこなっていたりします。
一番はじめに停止になった足立清掃工場ですが、
のちに停止する板橋・光が丘、千歳からの搬入はもともとなく、
当初練馬への影響は出ないとされていたそうです。

しかし、
その後板橋が停止した際に、
練馬区は通常搬入先である板橋が停止したことにより練馬への影響が懸念されるようになりました。
(平成22年度については練馬清掃工場が立て直しの為、光が丘・杉並・板橋に搬入しています)

そこで、板橋工場が停止したことにより搬入先が
1、光が丘 2、豊島清掃工場 3、千歳清掃工場
となりましたが、
そこで光が丘が停止し
搬入先が
1、千歳 2豊島

となったら今度は千歳が停止したもんですから(ちなみに千歳は処理能力600tという大きな工場)
1、豊島 2北清掃工場へと搬入先が次々と変更され処理されてきたのです。


報道にもあったように、まず懸念されるのが
ごみの収集。
炉停止による影響での収集できなくなるなどの問題は
説明したように清掃工場を変えながらも収集車を増やすなどでカバーされましたが、清掃工場までの距離が長くなったりなど収集運搬経費は7月12日から27日までで約3700万円増だそうです。


今回の停止の原因となったのはなんなのか・・?

水銀がでたことによる停止なんですが、どのくらいの水銀で止まったのか。
一部の報道では蛍光灯2万本以上とも言われ、家庭ごみからではなく例えば医療系廃棄物を取り扱う持ち込み業者のごみによるものではないかと推測されており業者の特定へと警察を含め捜査をしているそうです。

被害状況についてですが、
光が丘についてはぜんざい状況調査中ですが、たとえば足立ですと、もっとも水銀検出量が多く触媒・ろ布の交換、煙道清掃などの物的被害金額は概算で約2億8000万円もする見込みだそうです!

もちろん今後の再発防止対策として周知・指導を強化をし、さらには持ち込み業者の抜き打ち検査を強化するそうです。


さて、
問題としてはまだあると感じました。

まず第一に、報告が遅かった。
実は、前回のこの特別委員会は6月23日に行われていました。
しかしこの件については何も報告がありませんでした。

しかし、足立清掃工場が停止したのは6月11日。
23区清掃一部事務組合のHPへの発表も25日だったそうですが、それでも遅い。

事業ごみによるもので警視庁との捜査もあるだろうけれども、
練馬のごみを持ち込んでいないからとはいえ、これは気になります。

足立が水銀により停止し、練馬(光が丘)への影響を考えたのかと聞いた時
正直なかったそう。
しかし、板橋が停止したときには練馬(光が丘)のごみの搬入先であったため、少しは考えられたのかも。



そして第二に問題と感じたこと。
それは、光が丘で水銀濃度が出てから停止まで。

今日報告された経過は次の通り
7月8日
21:10 2号焼却炉煙突入口水銀濃度上昇傾向
22:00 2号焼却炉煙突入口水銀濃度(1時間平均値0.05mg/m3N)
22:10 1号焼却炉煙突入口水銀濃度上昇傾向
22:55 2号焼却炉停止操作開始
23:00 1号焼却炉煙突入口水銀濃度(1時間平均値0.08mg/m3N)
23:55 1号焼却炉停止操作開始

だったそうなんですが、2号は2時間近く、1号は1時間近く上昇傾向から停止まで時間がかかりました。
上昇傾向ではあるとはいえ
水銀は大丈夫なのか?
停止するまでの間、気化して放出されたのではないか?

水銀は350度を超えると気化するそうです。
ようは煙となって放出されるわけで、今回の数値がたかった足立の物的損害にあたる部品はそういった箇所で使用する部品の交換などだそうです。

この水銀濃度は23区一部事務組合が自己規制値0.05mg/m3Nと定めて管理しているんだそうです。
一般的に、清掃工場の煙突による拡散効果は10万倍以上あるので排ガスの中の水銀濃度が一時的に自己規制値を超えることがあっても直ちに周辺地域に環境汚染や健康被害が生じることはないといってますが・・・
本当ですか・・・?
10万倍に薄まるからって放出して大丈夫なんでしょうか・・。

イメージ的に、
水銀濃度上昇から停止までの間、
モクモクと薄まりながらも出ていたんですよね?
ってことですよね?


そして第三に問題に感じたことは
水銀濃度が上昇して停止しました。
それは
それで、被害を最小限に止めるために必要な対応ですが、
再稼働するとなったとき、
結局ごみはとりのぞかれたり
残っているごみが水銀が入っていないものだと断定もせずに再稼働しても大丈夫なんでしょうか。

また再稼働したら
そのごみが残っていたら・・
また停止してしまうのでは・・??
特にバンカ内のごみを一掃する考えはなく(現実的に限界数値の9万トンが停止中の間も一部搬入されていたのでドンドンたまっている)
光が丘は28日~再稼働をしはじめましたが、
数値をみながら処理を再開・・・
といってます。

バンカ内のごみを区画をきって処理をしていくそうですが・・。

ちなみに板橋清掃工場は7月17日から再稼働をしているそうですが、水銀は出ていないそうですが・・・
大丈夫かな・・・


本当に平気かな・・・


また止まったりしないですかね?

いずれにせよ
不適切なごみのせいで、大変なことになっているのは間違いありません。

今回は大量だったようですが、もちろん少量だから可燃していいなんてことはないです。

一人ひとりも分別をきちんと行い
みんなの環境を個々のちからで守っていく。

それが当たり前になる世の中になるといいな。

今回のこの件はびっくりでした。