先日、日経新聞に載っていた記事ですが・・、
倉田れいかBLOG

グーグルのストリートビューについては新たなプライバシー保護の議論に発展しつつある・・・という記事です。


近年インターネットは、情報収集や発信、コミュニケーションの手段として大変利便性が高いものとなりましたね。



ちなみに平成20年4月の総務省発表の通信利用動向調査の結果によれば、インターネットの人口普及率は69%だそうです。


そこで去年
8月から主要都市を中心に開始されたグーグルストリートビューサービスについて先般の一般質問で私がこのことについて質問したんです。

ストリートビューは米国では5月にスタートしているこの地図情報配信サービスです。

これまでは衛星写真や航空写真等の対応でしたがストリートビューは地上からの画像提供サービスであり、建物を見上げる形での表示や拡大、360度道路沿いの風景を無料にて地図上で閲覧できるものです。

開始から半年ほど経過し、ご存じの方もいらっしゃると思いますが。。

ちなみに昨年9月にからは携帯電話での利用にも対応を始めたそうです。



歩行者向けの道案内機能が追加されたことから、待ち合わせ場所等での活用や新居周辺の情報収集などの不動産関係や観光業等に対し利便性があります。



・・・が、画期的な新サービスとも思われる一方、区民のプライバシー保護について対応を考えなければなりません。

フランスでは大通りや観光地のみ公開され住宅街は撮影しないなど各国で議論を巻き起こしております。



私がまず、問題点として思うものが、この画像が公道上から無断で撮影されている事です。



グーグルは『公道から撮影したものであれば公開して構わない』との見解をしてますが、私道に入って撮影している例もあるようです。

公道という理由のみで、プライバシー等が完全に保護されなくなるわけではありません。




像認識技術を使って人の顔や車のナンバーに自動でぼかしを入れる対策をとっていますが、服装などから個人が特定できることや、住宅の表札まで写っております。実際先輩議員の奥様らしい人が信号待ちしている姿の服装から、これそうかも・・・となりました。





またこの画像の撮影は、車上2.5mの高い位置にカメラを設置しており家の塀を超えて敷地内の様子が撮影され洗濯物が映っていたという例があります。





ちなみに、ストリートビューに似たサービスの1つで、すでに開始して約2年経過している「Location View 」があります。

こちらの撮影車は撮影中と表示していますが、こちらも同様学生が映りこみ通学路だとわかること事から、防犯上の問題や空き巣の下見、ストーカー等犯罪に悪用される可能性があります。




なので、私は質問でプライバシーなど人権侵害や犯罪に利用される危険性について区はどう認識しているのでしょうかを聞きました。



現在練馬区では、区内の安全を守るため安全安心パトロールをしています。

でも、インターネットにおける安全安心パトロールに対してはまだ行動を起こしていません。



また、さら問題点としてあげられるのが、高齢化も進んでいることから、サービスの存在すら知らない区民もいるのかもしれません。

総務省の発表によればインターネット世代間の利用率は13歳から40代で9割を超えておりますが高齢になるほど利用率が低いと出ていますし・・。



ストリートビューの存在や危険性、削除方法などを知らない区民に対して、この様な問題が起きていることやインターネットが利用できない場合や削除方法がわからない区民への対応などを周知するべきだと思います。





ちなみに、オプトアウト方式って知ってますか??




申告すれば削除することです。

しかし、このオプトアウト方式も、申請から削除までは数週間かかるとされていて、その間も、ネット上には公開され続けています。



区民のプライバシー保護の為にも早急に対応が必要だと思います。



さらなる、問題としては、インターネット上でのいじめ問題です。



このサービスは、地図情報と自宅など画像情報が併せて公開されている為ネット上の掲示板等ではストリートビューを活用した差別や人権侵害など悪質な書き込みがされています。

今後このまま発信し続けられるのなら、学校裏サイトへの書込み等、いじめへの活用など影響は深刻化するのではないでしょうか。。。




 
インターネットの普及に伴い、情報発信の容易さに加え匿名性から他人を誹謗中傷する表現や差別を助長する表現が載せられるなど、人権にかかわる様々な問題が発生しています・・・。

また被害の回復は困難性が考えられます。人権および啓発の更なる推進を行うべきだな・・・と思うのでした。