以前行われた
予算特別委員会の中で、
【多重債務】問題について発言をしました。
全国信用情報センター連合会が平成19年11月に調査したところによると、
消費者金融の利用者は約1,146万人。
国民10人に1人の利用で、借り入れ5件以上の債務者は約133万人、
貸付残高は12.6兆円となっているそうです。
弁護士会の調査によりますと、法律相談の窓口にアクセスした多重債務者は約40万人だそうです。
そこで、区の多重債務者の人数は正確に区として把握をしていないようですが、
金融庁等の発表している数字から推計し、
区民の中で消費者金融の利用者は少なくとも7万人、
そして5社以上の債務者、いわゆる多重債務者と言われる方、
この方々が8,000人以上、そしてその中で相談に接触している債務者は約2,000人と考えているそうです。
【多重債務】
この言葉は、最近聞くことが多くなったのではないでしょうか??
【多重債務】を簡単に説明すれば、
2つ以上から借金をしていること。
例えば、Aというところからお金を借りて、Aに返済するためにもう一つBから借金してしまう・・・。
どんどん悪化し、件数も金額もどんどん膨らんでしまう・・・。
悪循環に陥ってしまうということです。
以前から弁護士などは解決できるように活動してきたそうですが
今では、国や行政も多重債務問題を解決するために全国的な取組をしています。
多重債務の解決方法というのは以下があるので、ご参考までに・・・
*任意整理:
今借りている借金を分割しなおして返えせそうであれば、弁護士さんなどが「任意整理」という分割のやり直しを交渉してくれるそうです。
これは、今の借金全額を分割するのではないそうです。
その金額から利息制限法 に違反した利息分を計算して、とりすぎた利息を元金に返済したものとして計算し直し、その結果残っている元金額だけを分割するんですと。
だから返済額も減りとりすぎた利息を返済したものといて計算した結果
余りが出すぎたときは返金するようにしてもらえるそうです。(=これを過払いの返金と言うそうです)
*特定調停:
自分で、分割のやり直しをしたいのであれば、簡易裁判所に申し立てて、特定調停という裁判所での話し合いの場を設けてもらうことができるそうです。
特定調停のやり方=簡易裁判所ある相談場所で教えてもらえます。ここでも過払い返金の仕方も教えてくれます。
任意整理や特定調停は借金の大半を返済する方法なので、将来きちんとした収入がある必要があります。
*個人版民事再生手続き:
「個人版民事再生手続き」=任意整理では、借金を返しきれないような時や住宅ローンがあるときには、裁判所に頼んで、借金のうち2割と100万円のどちらか多いほうを3年間の分割で返済することで残りをカットしてもらうことができるそうです。
(警備員や医師など、破産手続きおすると仕事をするう上での資格を失ってしまう人に向いているようです。)
*破産手続:
借金額をカットしても返済できる見込みが立たないときには、破産手続きという方法で借金全額をカットしてもらうことができるそうです。
破産手続きをとっても生活のなかでは、戸籍や住民票に載ることはなく、海外旅行も行けるそうです。
ただ、破産手続きをして最低7年間は新しい借入ができないそうです。
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