http://ameblo.jp/reika-kun/entry-11635744441.html


どんなに辛くても悲しくても、

いろんな事があっても。


人の死より重いものはない。


お見舞いに行った時も、そして今日も、

元気なころのHさんの面影は私には感じられなかった。


お見舞いに行った時、

つっ…と一粒涙が流れたのを凄く思い出す。

勝子母に向かって何かいいそうにしていた口元も、

もう、開く事はない。

「れいかちゃーん」って呼んでくれた声も、耳に残っている。


膠原病とリウマチを患い、幾度も手術を繰り返し、

それでも杖をつきながら、私の父が亡くなった時も、

その後も何度も母を訪ねてくれた。

時折母と二人でお茶したり食事したり、

私が家を買って、母を呼びよせてからも、母はHさんの近郊の駅までいっては、

二人仲良くランチしたりしていた。


お線香をあげて、手を合わせて。

必死に泣くのを我慢していた母。

それでも我慢しきれずに、「もう一度お話したかったよ…」と、

Hさんの顔を優しく撫でた。


わたしは、「ありがとう、と、おつかれさま」しか言えなかった。


…どうして?

どうしてこうなった…。

少なからず事情を知っている私には、疑問しか残らない。

膠原病ならば、膠原病専門医にかからなければ、治る見込みなどないはずだ。

なぜ、植物状態になったのか。

なぜ、普通の病院に入院させたのか。

なぜ?なぜ?何故死ななくてはいけなかったのか。


…そんなことおもっても、

もうもどってこないのに。


帰りの車の中、安心したのか、母はよく眠っていた。

もしも神様がいるのなら。

どうか、私の大切な母に、もうこれ以上、悲しい思いをさせないでください。

もしも神様がいるのなら。

どうか、Hさんを、痛みも苦しみもない世界へ連れて行って下さい。


母はHさんが亡くなった日、Hさんの夢を見たという。

…最後に会いに来てくれたのかな?

そんなことを、少し考えた。