出来ることはなにもない、と思い知らされ、

ニュースを食い入るように見ていただけだった私。

あれからもう16年もたったんですね。


あとになってから、知り合った大切な人に、その時の事を聞きました。

その人はまさにその現場に直面した人でした。

自宅が全壊したそうです。

その家は生家ではなく、
10年前に引っ越した家だったそうです。


生家の方も、ご近所様の家も含め全壊していたそうです。
生まれてからずっと仲良くしてくれた御近所の皆さんを助けに行った友人は、

崩壊したがれきの下から聞こえてくる声を聞いたそうです。


それは「助けて」ではなく、


「もういいから…○○くんは逃げなさい…」


だったそうです。


翌朝、全て焼け落ちて灰になってしまった、

その人がいたであろう場所にへたりこんで、号泣したそうです。


天災は免れ様もない事ですが、

もし本当に神様がいたとしたら、

そこに何の意味があるのか、私は聞きたい。


そしてルミナリエ。


観光地的扱いになってしまったこの場所が「震災犠牲者の鎮魂が目的」であることを、

知らない人はよく知っておいてほしいです。


犠牲になった尊い方々のご冥福をお祈りいたします。