清濁併せ呑む | 麗人社の社長ブログ「アートな日々是好日」

清濁併せ呑む

こんばんは。

ここしばらく、約1ヶ月以上にわたって採用面接を

行っていました。大阪本社、東京支社の営業社員

ですが、有効求人倍率が厳しく中小企業にとって

採用難の時代。なのに140人も応募がありました。

採用枠は6~7名なので採用率は今回5%です。

 

とは言え今回は中途採用で年齢にも制限は付け

なかったので、比較的年令高めの方も多かったの

ですが会社説明会を兼ねたグループ面接は10回

以上、そこから約15%が2次面接へ。個別の2次

面接は30分の人もいれば1時間以上の人も。概ね

採用の可能性が高いと感じたら長話になりますが。

 

大阪本社は既に決まって研修がスタート、東京支社

は10月からです。僕の2次面接は、正味の雑談。

趣味や家族、友人の事、仕事というものに対しての

考え方などが話題です。そこで話の反応から、その

人の考え方などを感じとって、営業マンとしての可能

性を判断し、最終的に数名を選ぶわけですが、どんな

仕事にも共通する「清濁併せ呑む」という事に対しての

考えなども聞きます。

 

つまり世の中の仕事や出来事は、きれいごとだけで

できているのではなく、ボランティアでは給与と言う

報酬をもらうことはできないという、当たり前な事。

 

企業理念実現のためには、まず仕事で成果を出して

その対価としての報酬を得る、そして仕事が継続でき

てこそ理念が実現できる。

 

当然給与が無かったら仕事は誰もしない訳ですが、

その報酬がどこから来ているかという現実を話します。

社会経験の乏しい新卒の場合、そこが理解できて

いない、というか理想と現実の違いがあるから五月病

などというミスマッチの結果がある訳ですね。

 

それを生まないためにも、面接ではしっかりとそんな

話まで詳しく伝え、プロとしての自意識をしっかり持て

そうな人を選びたいと思っています。つまり我が社の

「社会と美術界の架け橋になる」という理念は、ビジ

ネスとして成り立ってこそ実現可能なものである事。

 

だからどういったビジネススキームで美術業界におけ

る我が社が運営できているか、報酬の源泉とは何か、

美術業界の良いところ悪いところ、業界裏話、日本と

海外の我々を取り巻く美術環境の違い(1冊の本が書

けそうですが)、我が社の美術界における夢=ビジョン

も話し合い、理解力のある人が最終的に選ばれること

になります。当然、人柄やコミュニケーション能力も含

めてですが。

 

その意味で、今回の応募者は優秀な人が多かった

ように感じています。そこから選抜されるので期待は

大きい。無論他人ごとではありませんが、これからの

REIJINSHAという会社、まだまだ大きくなる気がした

面接最終日でした。経営者のワクワクは、新しい仕事

を生み出すとき、そして新しい人を迎えようとするとき、

そんなときに生まれるんですね。

 

ほな。