彼も天才だった!『寒流』のパク・ジュニョンさん Vol.2 |  ふと、思うこと…

 ふと、思うこと…

      by Ameba

「彼も天才だった!」って話だけど

これ、深く書いてくと

水木れいじが どんなふうにして

詩を創ってるか、

全てを吐露してしまう事になるので

サラッといくネ!

 

僕 初めて書かせて戴くアーチストさんは

過去の楽曲を かたっぱしから

深く深く 分析しながら聴くんです。

ディレクターさんから

お預かりした資料の何倍も

iTunes Storeで、曲 買い漁って…

で、「あ」から「ん」までの

50音の中で、どの文字が

美しく響いてるか?

思いを強く乗せてるか 選び出すわけ。

それで、その文字の中でも

とりわけ強烈に 心に届いた文字を

歌い出しとか、フレーズ頭

押して欲しい場所、着地点に配置して

その文字に合致する言葉を探し集めて

物語を書いてくんですよ。

「…も」と書いたのは、

先日、ご一緒させて戴いた

丘みどりさんも ジュニーも

使える文字が 特出して多かったワケ!

加えて、僕がブルったのは

お二人とも、1つの文字の

「入」と「出」で、180度近く

彩を変えるという 凄いことを

あたりまえのように

随所で やってるんですよ。

こんな感じの歌い手さんで

印象深く 残ってる人といえば

西田佐知子さんかなぁ…

まぁ そんなとこです。

 

それで、ジュニーは…って言うと

韓国の人だから 出来るのかなぁ?

普通だったら 喉を締める文字だから

苦労するはずの「い」の響かせ方が

信じられないくらい見事なんですよ。

見事どころか「い」の一文字で

感情表現してるんです!

なら、一番強く歌って欲しい

最終行 サビの一行に

この「い」という文字を

連発で入れてみよう。

そしたら、ジュニーしか歌えない

彼のオリジナルを 創れる気がして…

詩書き屋になって 初めてかなぁ〜

「い」で 終わる詩なんて書いたのは!!

『寒流』も『赤い雪』も

どっちも そうなんですよ。

今度 お聴きになる時は

ジュニーの「い」に

耳を集中してみてね!

この貴公子は

こんな、あどけない顔して

こういう技を やってのけるんだから

僕は、彼を天才だと思うんですけど

あなたは どうかなぁ…