世界は少しずつ優しくなる

11歳の少年、トレヴァーは新しい先生シモネットから

「もし君たちが世界を変えたければ何をする?」と

考える課題をもらう。

トレヴァーは考えた末、ある事を実行する。

それから時を経て、ある事件記者が

通りすがりの男に大きな手助けをされるが・・・


職場の人からのおすすめ。

困ってる人を3人助ける、助けられた人もそれぞれ3人助ける。

そうしたら世界中が幸せになる。


そんな優しくて具体的なアイデアから始まる物語。

序盤から感動しちゃいました・・・。


最初、ホームレスを家に入れて

ご飯を食べさせるところから。

まあシングルマザーのお母さんが見たら

そらびっくりするわ・・・。


しかしこのホームレス、パーソン・オブ・インタレストの

リース君じゃないですか・・・!!

リース君も最初ホームレス姿で登場したので

なんか懐かしくなりましたが、

この彼、ジェリーがトレヴァー君から助けられたのをきっかけに

ちゃんと人生を立て直そうと意識を変える。

そして飛び降り自殺をしようとする女性に声をかけて・・・


確かな変化をわかりやすく見せてくれるんですね。


広がった先で助けられた新聞記者がいて、

このアイデアの生まれたところへ遡っていく。

これは自分が考えたという奴がいても

やっぱり嘘ばかりつけなくて。


「良い変化」を素直に見せてくれる作品です。


お母さんと先生の焦ったいばかりの恋愛も

またいいんですよね・・・。

それぞれにコンプレックスがあり心の傷があり、

それでも人に関わり優しくして。


「人に優しくされたらまた誰かに返そう」

という思いは、正直なところ当たり前で

でもそんな当たり前をちゃんとやってるだろうか?

と思い返しもする。


自分が変わると、世界もほんの少し変わる。

そんな綺麗事を綺麗なままで伝えてくれる。

いい作品だと思いました・・・。


・・・ラストまでは。


このラスト、賛否両論あると思いますが

私は納得いかなかったですね・・・。

そんな必要があったのかと。


この衝撃で確実に他と違う作品にはなったかもしれない。


でも世界を幸せにした子への報いとしては

納得できませんでした。


後なんでラストにジェリーがいないのか?!


だからラストまでは大好きです。


あとAIの時も思いましたが

ハーレイ君の演技はまさに逸品。

何と言いますか、説得力がある。


ごく普通の、でも何かを秘めた子供の表情が

最高に上手い。


名台詞は、臆病な大人に刺さる

子供の一言。

「日々の暮らしに慣れきった人たちは

 良くないこともなかなか変えられない

 

 だからあきらめる 

 だけどあきらめたら負けなんだ」


おばちゃんもちょっとはなけなしの勇気を出すよ。


次は海外ドラマ

ONE PIECE シーズン1 第7話

「THE GIRL WITH THE SAWFISH  TATOO」

の感想です。