ルイ16世に転生したら


歴史シュミレーションゲームが好きな社畜の

30代独身の「俺」はある日気がつくと

豪華絢爛な宮殿で王太子と呼ばれていた。

どうやら自分はフランス革命時に斬首された

ルイ16世に生まれ変わったらしい。

折しも、かの有名なマリー・アントワネットが

妃として嫁いでこようとする頃。

俺は悲劇を阻止できるのか?

正式タイトルは

「ルイ16世に転生してしまった俺は

 フランス革命を全力で阻止して

 アントワネットと末永くお幸せに過ごしたい」です。

タイトルに入らなかった!


あらすじはタイトルまんまというここ何年でよく見られる

歴史IF転生もの。


非常に軽く読めますが

18世紀当時のフランスの経済状況や世界情勢での

立ち位置など

勉強になる内容が多いですね。


ルイ16世やマリー・アントワネットが

自分勝手な為政者ではなく

疲弊した経済状況や政治体制を

なんとか立て直そうと頑張っていたけど

力が及ばなかった部分、


これを現代の30代独身社畜、

しかしやたら知識は深いし行動力あるし

政治力ある男性によりガンガン改善されていきます。


全部うまく言ってるわけじゃないけど

概ね思った通りに(ご都合主義も含め)動いているので

スラスラ読んじゃいました。


マリー・アントワネットも非常に可愛い。

14歳の瑞々しい感性を持つ可愛らしさのある女の子で

もうすぐ会う旦那様からの手紙に心を許し

恋より信頼から始めていく夫婦関係に

好感が持てます。


他に横恋慕する女性も男性もいなくて

アントワネットも真っ直ぐに夫を慕い

一緒に勉強して広い視野を持つように。


あと面白かったのは

アントワネット様にデュ・バリー夫人の悪口を

吹き込んでいく3人の大叔母様がた。

ここが一番ひどい堕ち方をしていました。

ベルばらだとただのギャグ要因ですが

考えてみれば外交的にも内政的にも

いらん火種を植えまくってたんですもんね・・・

こうなっても確かにおかしくない。


まだまだ始まりの方ですが

今の時点でだいぶと慕われている王様になってますから

今後安心感はあり、でも何かが起こる楽しみあり。


なかなかに楽しめる作品です。


この時代の転生ものだと

アントワネットの方に転生したこちらの作品も好きです。

どちらもデュ・バリー夫人との関係性が変わってるのが面白い。

上手くやるには彼女との良好な関係が必須だったのね。



次は海外ドラマ

GRIMM シーズン4 第11話

「幽霊屋敷」の感想です。