激しいシリア内戦の中で

2014年、激しい内戦が続くシリア。

その中で過激思想と武力で勢力を広げていく

イスラム国(IS)は、シリアの北の街、ラッカを占領。

穏やかな街だったラッカは破壊と虐殺の街となる。

この惨状を国際社会に知らしめんと

匿名のジャーナリスト集団「RBSS」

(ラッカは静かに虐殺されている)は

スマホを武器に国際社会へと訴えかける。

日本でもその名が悪名として流れてきたIS。

なんとなく怖い、というイメージが強かったのですが

実際に直接の被害を被っているところを見てしまうと‥

その恐ろしさに心胆寒からしめると言いましょうか。


故郷を踏み躙られていく恐怖、悔しさ、怒り

それを静かに国際社会へと広げていく様が

ドキュメンタリーに相応しく

淡々と映されていきます。


映るのはごく普通にニュースを

配信する姿ですが、

現場の人々はいつ殺されるかわからない危険と

隣り合わせで、

国境を越えてもその執念が

近づいてくるのが見えます。


そして彼らは文字通り命をかけて

故郷のために情報を広げる。


日本で反論しない総理相手に

発言を切り取って情報捜査する

メディアはぬるま湯で随分と楽しそうですねと

皮肉を漏らしたくなります。


ただ求めるのは平和と自由。

殺される恐怖のない毎日。


その後ISはラッカを去っているようですが・・・


同様の戦火は世界中で燻り続けています。


真の平和が彼らのもとにありますよう。