あらゆる種別がいるロサンゼルスで

エルフやオーク、妖精たちが共に暮らす別世界のロサンゼルス。

人間で警察官のニックは、

オークとして初めて警察になったジャコビーとコンビを組むことになり

うんざりとした毎日を送っていた。

そんなある日、巡回中の夜に事件に遭い、

謎のエルフの少女と

なんでも望みを叶えるという「魔法の杖(マジックワンド)」に

出会ったことで世界の危機に巻き込まれることに・・・


ファンタジー設定付きの刑事のバディもの。

もう6年以上前のネットフリックスオリジナル作品です。


エルフやオークなど様々な種族が共に暮らしながら

結構な格差社会であるロサンゼルス。


主人公ウォードは割とこの社会では普通の感覚を持ってる設定のようで

相棒になったからと言って特別思いやったりしない。

普通に家族が大事で、警察仲間は嫌いじゃないけど

オークは野蛮な怪物と言う意識は普通にあって

相棒になったジャコビーも最初はかなり邪険にしてます。

それでも渋々ですが相棒であることを許してるので

そこまでひどくもない。

口悪いしイライラしてるように見えてますけど

根は冷静な良い警官でいいお父さんだと思います。


そして相棒であるジャコビーは

オークであることで人間に差別され

オークなのに警察に入ったからオークにも嫌われ

結構な板挟みです。

でも夢だったから真面目に頑張る。

作中一番真面目で優しいいい人でした。

この薄汚えロサンゼルスの天使かな?


キーパーソンになるエルフの女の子より

ずっと天使に見えました(目がおかしい)


そんなわけで人種差別をわかりやすくメタファーした社会で

起こるのは「魔法の杖」を軸にした戦争。


基本は刑事ものでバディもの、アイテムはファンタジー。


いい意味でも悪い意味でも「普通の映画」だったなと思います。

普通に面白いし普通に胸糞悪い展開があり

それをひっくり返す胸熱い展開あり。


ウィル・スミスとジョエル・エドガートンといった

実力もネームもある俳優を使って、

普通に面白い。

最後はちょっとご都合主義ありの逆転。

泥臭くもいいバディムービー。嫌いじゃないですね。

…ただあんまり記憶には残らないかなとは思います…

世界観は悪くないんですがその想像力はすごく普通。


ジャコビーの設定見てたらズートピアのニックみたいだなと

思いましたが、それはこれからかな。

ラストの後で世界が少しだけ変わっていくかもという

希望はありました。そこは良かったですね。


そして主人公二人ともう一人の女の子以外ほとんどがクズでした。。

アジア系上司…人工肛門付き人間ギャング…

闇の使徒エルフ…オークのギャングたち…

全員クズ。あ、オークのリーダー親父と

エルフの特別捜査官はまあいいか。



次は海外ドラマ

LOKI シーズン1 第1話

「大いなる目的」の感想です。