閉ざされた別荘で殺したのは

深雪に埋まる別荘地で、

日本有数の製薬会社、和辻製薬の長、与兵衛が刺殺される。

殺したのは誰からも好意を持たれる女性、摩子。

なぜ彼女は大伯父に当たる彼を殺したのか。

別荘に居合わせた和辻一族、と、摩子の友人として

訪問していた春生は

隠蔽工作を行い始め・・・

映像化も繰り返される名作です。


清らかで可愛らしいお嬢さんが「殺した」というところから始まり

居合わせたみんなで隠蔽工作を始めるのですが

その工作が行われ、それが徐々に暴かれ・・・

という犯人目線で

ハラハラしつつ、何かがおかしい、何かが違う

という違和感が徐々に現れ・・・。


トリックを作る側、暴く側の物理的な騙しと読みの

視点が書かれた後に

別の事実が出てきます。

雪の上の足跡を沿っていくところなんか

古典的ながら結構好きでした。


狂言回し役がさっぱりした雰囲気の女性なのも

好感度高かったです。


そして決着がついたかと思った後の

最後のどんでん返し。

ただ要求されるままにやったのかと思いきや

ちゃんと守るべきものは守ったあの人は

偉かったと思います。


やはり安定して面白い作品でした。


次は海外ドラマ

パーソン・オブ・インタレスト

シーズン5 第6話

「より完全な世界」の感想です。