影はどこにでもある

いつでもそこにある影。

それは時に自分の姿を映し出したり、闇を見せたり

幻を見せたりする。

澁澤龍彦、岡本綺堂などの面々が書く

影の恐怖を丁寧な注釈付きで読める。

少年少女向けの怪談アンソロジー。

久しぶりのジュニア・セレクションです。第二期も3冊。

今回は「影」ですね。


私は岡本綺堂の「影を踏まれた女」と

山川方夫「お守り」が好きです。


影を子供に踏まれたことで良いしれぬ不安と

恐怖に襲われる女性。

彼女の恐怖の根源とその顛末とは・・・

影踏みは鬼ごっこが苦手な私も

好きな遊びでしたが、こうも恐怖を覚える

物語になるのが流石です。


「お守り」は世にも奇妙な物語と言った感じ。

夢だった団地生活をする男性の家に

自分とそっくりな姿でそっくりな家でそっくりな妻と

住む男が現れる・・・

ひんやりとした得体の知れない恐怖が。


このアンソロジーはほんと面白いです。

子供の頃に読んでいたらどう感じたでしょうね。


お子さんの感想が聞きたいです。


次は海外ドラマ

刑事ジョン・ルーサー シーズン4

エピソード2の感想です。


【文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション 他感想】

第一部

1 夢

2 獣

3 恋