マイケル・ベイ版…輝夜姫?


身体や精神状態、全ての情報が管理されているあるコロニー。

外は既に汚染されており、選ばれた人間だけ

最後の楽園「アイランド」に行けると教えられていた。

住人の1人、リンカーン・6・エコーは

このコロニーでの生活に疑問を抱いていた。

そんなある日、地下で虫を捕まえたリンカーンは

外の世界が既に汚染されていないのではないかと考え…

自分のクローンを作り、病気や怪我に冒されたときに

その臓器を提供してもらう。

いくつか見たことのあるテーマですが、

この映画は物語はシンプルに、

アクションに重点を置いたエンタメになってます。


同じテーマとしては

清水玲子先生の「輝夜姫」が物語としては

長さも違うしずっと洗練されてます。


クローンを「植物」扱いとして

人の形にしないと臓器が役立たないという理由で

閉じ込めて「生産」する人間の傲慢さ。

さらっと流されましたけどこれ結構

怖い話ですもんね…。

だから、それに対する「しっぺ返し」は

本当はもっと必要ではないかと思いますが。


そういった感情は置き去りにして、

とにかく派手に、逃げて、爆発して、爆発して。

もうこの世界はそれでいいや!


若かりしユアン・マクレガーのかっこよさ、

スカーレット・ヨハンソンの美しさを

堪能しつつぎりぎりアクションを楽しみ、

逆転劇にガッツポーズ。


とにかくクローンたちが

生物として人として生きて逃げて、

その命を自分のために、人生のために。

そういう映画ですね。


ところでこの映画、2019年設定なんですね。


あの頃の未来、こんなことにはなってない、はず。