待ってましたの伊坂原作、ハリウッド映画。



運び屋の仕事をする男、レディバグはとことん運の悪い男。

何をやっても何かに巻き込まれたり巻き込んだり。

そんな彼が休業をあけて受けた仕事は、

日本の東京駅から新幹線に乗ってあるブリーフケースを盗み

下車するだけの簡単なもの、のはずだった。

しかしなぜかその新幹線にはワケアリの人物がどっちゃりで…

上映二日めには見に行ってました。

いや〜面白かったーー!!

期待通りのなんちゃって日本で

予想以上に伊坂幸太郎エッセンスを残しながらの

ハリウッド全開のアクションコメディ。


10人の思惑やら訳やらがごっちゃり絡んで

終盤には(若干無理を感じますが)見事に解けます。

伏線回収、隠された事情と

運が敵にも味方にもなり、あり得ないぶっ飛んだ結末へ。


運悪過ぎて情けなくもめちゃくちゃ強い

運び屋「レディバグ」

日本のマフィアを束ねる「ホワイトデス」の

誘拐された「息子」と身代金を奪還した

「タンジェリン」「レモン」

息子を突き落とし意識不明にした相手を狙う

「キムラ」とその父「エルダー」

キムラを誘き寄せた「プリンス」

ある理由でレディバグを狙ってきた「ウルフ」

そしてもう1人。


結構複雑に絡み合うのですが

面白く笑わせつつ

血も流しそこそこグロさもあり。

全てが繋がるときはその場面をしっかり思い出させる

ようにしてくれててすごく頑張ってました。


一番かっこよかったのは文句なしで真田広之さん。

仕込み日本刀でのアクションかっこいいし

ちょっと厨二病感の残る日本語のセリフも

真田さんに言わせれば説得力あり!

キムラ役アンドリュー・小路さんはちょっと日本語苦手かな?

でも前のストームシャドーよりずっとかっこよかった。

女の子にしてやられて辛そうでした;;


そして大人気(だと思う)

レモンとタンジェリン!

この2人最高によかったです。いいコンビ…

原作通りの「トーマス」大好きで語るレモンが

かわいかったし、美味しいとこだいぶ持っていきました。


で!!最も気になってた「プリンス」ですが…

なんかあくどいけど訳ありになっててちょっと残念。

あの原作の強いけど卑小で、周りを見下すクソガキが

とんでもない結末になるの見たかった。

卑小さと一緒に結末もマイルドになってました。

その「オチ」はオチですごく笑えましたけど。


ハリウッドの不思議ジャパンも

ここまで振り切ってくれて本当に「ドモ、アリガト」でした。

ツッコミどころを探すのが正しい楽しみ方ですね。

女性はそんなクソクソ言葉にはしませんよw


最初から最後まで複雑な癖に

頭空っぽにして笑ってアガるエンタメ作品でした。


いやー安心したーよかったーもう一回見にいこー