多くに影響を与えたバイオレンス映画

父の家庭内暴力にさらされる少女マロリーは

肉屋の配達でやってきた青年ミッキーと

運命的な出会いを果たす。

それ以降二人はルート66に沿って

強盗殺人を繰り返す。

いつしか彼らは若者のカリスマになっていくが…

豪華キャストによるバイオレンス恋愛映画。

ミッキーとマロリー、二人の犯罪者が

暴走し疾走していく物語。

それが白黒からカラー、アニメに至るまで

あらゆる映像表現を差し替えながら映される。


見事な混沌でした。


運命的な出会いから

3週間で五十人を殺しながら走る。

殺人の衝動のままにそれを純粋という。

だったらジャングルいけよと思いましたけど。


ルール無用の悪党に正義のパンチどころか

社会の不安から

メディアと世間の応援が起こる、病質さが

映像と演技でものすごい魅力的に

映ります。

ジュリエット・ルイスさん演じるマロリーは

整っているけど地味な顔立ちで、

だけどクソ男を引き寄せちゃう美女。

それがわかる。説得力ある。

若きウディ・ハレルソンのミッキーの

カリスマ性も相まって

こりゃ人気でるわなあと思いました。


まあまともなところでは

人殺しといて幸せになってんじゃねえよとは

悪態着きましたけど。


間違ってると思いつつ

後半の刑務所の暴動は最高に楽しめる。


ここでいい味を出すのが

しゃちょ…いや

ロバート・ダウニー・Jr.さん演じる

人格クズだけどブレないレポーター、

そしてぶっちぎりでキレ散らかす

トミー・リー・ジョーンズ演じる刑務所長。


この二人のはっちゃけ具合がもすごかった。

特にRDJですね〜

視聴率のために社会の害悪をヒーロー扱いに

するわ

暴動の中で生きてる感覚味わっちゃって

刑務官一緒にぶっ殺すわと

一貫して自分のために生きてる。

ある意味こいつもサイコパス。


まともな人間がほぼ出てこない。

まともなのはあのインディアンさんだけでした。


悪魔に煽られた

愛と殺しと血の疾走劇。

問題作とされるけど同時に

面白い映画だと思いました…。


次は海外ドラマ

ブレイキング・バッド

シーズン3 第3話「葛藤」の感想です。