ある「体質」をもった少年が出会った事件。

高校一年の久太郎は、子供の頃から時折

一日を何度も繰り返す体質を持っていた。

そんな彼が正月、祖父の家での親戚の集まりから

帰った日、翌日目を覚ますとループがまた

始まっていることに気づく。

だがなんとループの二日目、1日目に死ななかったはずの祖父が殺されていた・・・。

これは面白かった!

時々ループする体質のある主人公、

祖父の後継者の座をうばいあおうとする

親戚連中、

あるはずのなかった殺人事件。


何回も止めようとする主人公が

すごく好感が持てたし、

わりとろくでなしな家族兄弟親戚連中が

繰り返すほどに胸糞悪さより

ブラックコメディな面白さが

際立ってくるのがまた絶妙でした。


殺人事件の顛末と、

ループ上起こるはずのなかった事件の理由、

犯人と思われる人物が毎回変わる理由も

なるほど、こう来たかと思いました。


でも1番笑ったのは最後の

その後のお話。

この軽率なご家族のリアルな顛末は

意外でしたが、めっちゃ笑えます!


思いの外さわやかに読了。

楽しかった!!