ちょっと不満復讐者からヒーローへ。

不穏な空気の流れる街、ゴッサムシティ。

夜な夜な奇妙なスーツを着た男が現れては無法者に鉄槌を下していたが、人々の心は荒れていた。

市長選挙を前にしたある日。

候補者であり現職の議員が

殺害される事件が起きる。

現場にはある男へのメッセージが残されていた。

滑り込みで劇場鑑賞してきました

新バットマン。

ヒーロー映画ながらアクション映画ではなく

サスペンス・ミステリー映画となっていました。

正直なところをいいますと

無茶苦茶好みの映画でした。


ベン・アフレックのガチムチのバットマンが

好きだったので

今回ちょっと線の細い美青年イメージの強い

ロバート・パティンソン演じるバットマンは

そこまで期待してなかったのですが。


まだヒーローではなく、

両親の仇を追い続ける復讐者の

ブルース・ウェイン。

成熟しない青年としてのブルースに

ロバート・パティンソンはピッタリ。

憂いを帯びるどころか

憂いしかないブルースの表情は素晴らしかった。


戦いは敵との、そして自分や

両親の過去との戦いでした。


今回のメインヴィラン、リドラーとの頭脳戦や

ペンギン(コリン・ファレルとは思えん)との

駆け引きなど、

カーアクションが一部すっごくカッコよかったし

クライマックスは興奮したけど

フィジカルのアクションは少なく、

心の強さが試される戦い。


くらーい画面の中、表情や動きも少ないですが

その中で見える怒りや悲しみや苦悩が

感じられてすごく良かったです。


そして新アルフレッドのアンディ・サーキスさん!めっちゃ泣かされました。

もう一番心配したよ!

今作のヒロインはまさしく彼です!


キャット・ウーマンもとても可愛くて

彼女の過去や戦いも見応えあり。

ただ無理に恋愛っぽくすることもなかったかな。

ちょっと唐突でしたから。


3時間はちょっと長かったですが

全体的には非常に楽しめました。

「JOKER」に匹敵するかといえば

あの鬱さにはある意味叶いませんが

あの映画の対とするならば

このパティンソン版のバットマンの

「ヒーロー」となっていく姿には申し分

ないかと思います。


DCも頑張れ!!


次は海外ドラマ

ブレイキング・バッド シーズン2

第13話「アルバカーキ」の感想です。