ある田舎町にある児童施設で。


児童養護施設、七海学園で働く保育士、

北沢春菜は毎日の仕事に追われながら

子供たちと関わり成長を見つめていた。

そんな彼女の元に子供たちから不思議な話が

寄せられる。

死んでから戻ってきた年上の友人、

トンネルの中響く「天使」の声。

何者かに追われ階段から消えた少女…

そこには時に切なく時に温かい

答えが隠されていた。

なぜ手に取ったかは…まあ置いといて

(誰も聞いてない)


とても優しくて温かい、少し怖さもある

良い日常ミステリーでした。

思い経験をしてきた子供たちが

友人や大人たちに支えられ、

時には支えて

過去を受け入れ未来へと進んでいく。


少年少女たちの心が繊細に書かれていて

不思議な出来事に出会い

そして変化していく様が感じ取れます。


主人公の春菜さん、探偵役の福祉司海王さんなど

大人たちの人柄もすごく暖かくて

安心感がありました。


一番面白かったけど怖かったのは

第2話の「滅びの指輪」ですね。

ラストシーンの顛末も冷やっとした。

まあ幸せならいいんですが…


7つの短編が最後に統合され、

ある秘密が明らかになりますが。


まあそこは必然性は感じなかったです。

それだけ短編としての魅力が

強かったなと思います。


このシリーズもう1作出てるので

そちらも是非読んでみたいですね。

良作です。


次は海外ドラマ

LUCIFER シーズン3 第6話

「シャーロットの帰還」の感想です。