イギリスで最も有名な囚人

19歳のマイケル・ピーターソンは

有名になりたかった。

だが頭も悪く才能のない自分ができたのは

犯罪、そして暴力。

トム・ハーディ主演ということで

見てみましたけど。

いつもながら「トムハに見えない」。

まさにカメレオン俳優です。


暴力でしか自己を表現できない男の

最悪で最低だけど

それなりに楽しそうにすら見える人生。

踏みつけられてるだけに見えないのは

彼の暴力が反抗ではなくて生きる術で

コミュニケーションだから。

そんな気がします。

汚ったない独房のベッドに寝てても

哀れって感じがしないんですよね。

あ、こいつ次になにやらかすか

楽しみにしてそう…って感じました。


何度も刑務所に入り、

刑務所でも暴力事件、

結局精神科に入れられますがそこでも騒動、

手に負えないから釈放、

でもすぐまた刑務所と。


共感できる訳では決してないけど

この生き様もまた1つのありようだなと

不思議な説得力がある。

これはトムハの演技力の賜物でしょうね。


ラストシーンはもう芸術性すら感じます。


ブロンソンことマイケル・ピーターソンさんは

現在も元気に刑務所生活中だそうです。


嫌いじゃないよ、この映画。