闇墜ちペグさんを見たかった

ニューヨークの資産家、アーチャーが死去し

長女のローレンはある遺言を受け取る。

父への複雑な気持ちを思い返しながら

示唆された場所へ行くと、そこには薄汚れた男が

監禁されていて…。

ペグさんがシリアスな得体のしれない役をすると知った時から

ずーっと楽しみにしてました。

こういう理不尽に時間を奪われるとか

胸糞悪すぎて絶対見に行かないタイプの映画ですが

闇にまみれたペグさんの顔が見たい!という

欲望が圧勝し…。

あとリリー・コリンズさんも好きなので。顔が。

 

全国四館しかやってなかったのに

幸いにもすぐ行ける場所でやっていたので飛びつきました。

 

結果。

 

ペグさんのファンとしては期待通り。

不気味で悪い顔の新たなペグさんが

堪能出来てホントに満足しました。

キーライムパイのレシピをつぶやきながらの

室内トレーニングシーンとか最高ですね。

得体が知れない雰囲気がいい。

ペグさんの声も大好きだし!しわがれさせてましたけど

その低音イケボは聞き逃さない!

ただこの役のために絞り込んでいたお体

もうちょっと見せられたらよかったのに…こほん。

 

普通に映画としては…そこまで意外性はなかったかな。

まあ多分裏はあるだろうな、と思って。

 

内容は主人公ローレンがお父さんの遺言で行った先に

お父さんが30年間監禁していた男モーガンがいて、

モーガンがお父さんの真実を語り、

父親像は崩れ家の危機を背負ってしまい…という感じ。

苦しむローレンでしたが

苦しんでるときはモーガンの方に感情移入してしまい

何被害者面してるの?って気になりましたね。

ですが…。ああなるほど、と思いました。

最終的には女は強いwという感じ。

割と心は痛まないラストに落ち着きました。

 

ただラストを知ったうえで結構意味が分からないことも

多かったですね。

 

まずなぜお父さんは娘に継がせたのか。

そりゃ真相を思えば正当かもしれませんが

知られたくない、バレたくないことをなぜ

本当に墓の中にまでもっていかなかったのか。

会えば少なからず血が流れそうなことは

30年もしてたら分かってただろうに。

 

それとも生かしておきたかったのか。

死なせたくなかった?

そこを考えると本当の深淵は…。

この想像に映画本編より恐ろしさを感じます。

 

主人公を演じたリリーさんは

既に娘がいる母ですが、童顔というか

すごく少女めいてて、強いのにはかなさがある。

ちょっと違和感もありますけど

私は好きです。可愛いから。

 

ペグさんのファンなら見て損はなし。

と思います。