さびれたカフェでの幸せの話。

ラスベガスへ向かう幹線道路のほとりにある

ダイナー兼モーテル兼ガソリンスタンドのバグダット・カフェ。

カフェの主ブレンダは、家族や経営の事で頭を悩ませ

周囲に怒鳴り散らす毎日。

そこに夫婦喧嘩して別れてきた旅行者のジャスミンが現れる。

この映画を模したカフェをみて気になってたのですが

やっと視聴しました。

 

郊外のさびれたモーテルで起こる

奇跡というほどでもない、ちょっとした日々の変化。

なんの変哲もない日常が

ちょっとずつ穏やかに明るく楽しくなっていく。

その変化がもう微笑ましくていとおしくて。

中盤、ジャスミンさんがお掃除を始め

赤ちゃんをあやしてやんちゃな娘さんと仲良くなって、

ブレンダさんも言いすぎてしまった一言から

心を開いていき…。

 

「毎日がいとおしい」そんな言葉が

やさしくしみとおっていつの間にか

涙してました。

 

太ったおばさん(ほぼ同い年だった)が

とってもかわいくきれいに見えてくるしw

画家さんとの心の距離の変化のシーンは

色っぽくてちょっとドキドキ。

 

美男美女がでてくるわけでも

事件がおこるわけでもなく。

 

時を重ねて、心が近づき

皆ちょっとずつ幸せになっていく。

やさしいあたたかい、癒し系映画です…。

 

場面の間で流れる名曲

「Calling you」がアメリカの砂漠と

美しい夕日によくあってて、これも素敵。

 

あと終盤のショーで

ブレンダさんの歌がうますぎて突っ込み。(野暮)

歌えば客来たんじゃない??!

というかブレンダさんもしかして

昔プロの歌手で、なんか売れなくなって

サロマがピアノ弾いてたら過去を思い出して

辛くなるから怒ってたのかな?!

とか妄想設定を思い浮かべました。

 

ゆったりとコーヒーと一緒にいただきたい映画。

名作です…。

 

次は海外ドキュメンタリー

事件現場から:セシルホテル失踪事件

EP1「ロサンゼルスで失踪」の感想です。