クリスティーのノンシリーズ作品の映画化。
無一文から成りあがった大富豪、レオニダスが突然死去。毒殺を疑われる。
私立探偵のチャールズは元恋人でレオニダスの孫娘ソフィアの依頼を受け
レオニダス家の捜査に乗り出す。
一番の容疑者としてレオニダスの後妻、ブレンダが疑われるが
レオニダスの一族には憎悪が渦巻いており…。
映画館で見損ねてたので気になってました。
華麗なる一族での殺人事件。
定番ともいえますね。
美しい館で起こる悲劇の事件と
憎悪や嫉妬などの悪感情渦巻く家族。
豪邸が見ごたえあって素敵でした。
さてこの遺族は単に金目当てなだけでもなく
お金も欲しいけどこの家から逃げたい、
レオニダスから離れて人生を送りたいという感情が
見えてきて、
どれだけ死者は支配的だったんだと思いました;
でもそこを回想にするでもなく、家族の話だけで
終わってたので
「ねじれ」感が薄かったのは残念。
ただ終盤も終盤になって犯人が分かった時…。
犯人1人の歪みに戦慄しました。
本人の演技より、犯行の告白文に。
もっともレオニダスに似てたのは…このひとだった。
そして後日談もなく悲劇的なラストでジ・エンド。
このぶった切り感がまた悲愴感がありました。
結局この真相は公表されるか、
それとも胸に残されるのか。
分からないけどねじれた家のねじれが
少しでもよくなるよう願わずにはいられません。
ヒロインのソフィア、終盤まで全く好きになれなかったけど
ラストを見た後だと…同情が強くなったので
チャールズと幸せになってほしいです。
そういえば「SHERLOCK」のワトソン夫人がいて
ちょっと上がりましたw
アマンダ・アビンドンさん好きです。