ヒトラー暗殺計画byトム・クルーズ。

1943年。ヒトラー暗殺計画の一つが失敗に終わる。

だがドイツの敗北が濃厚になっても勝利を妄信するヒトラーの姿に

ドイツ帝国の滅亡が見え始めていた。

首謀者の一人オルブレヒトは再度暗殺計画を実施。

だが逮捕された中心メンバーがおり、

代わりに北アフリカ戦線で負傷したシュタウフェンベルグ大佐が

参加することとなり…。

 

「失敗する」ということが分かっている作戦ですが

見ている最中のハラハラ感はすごい。

10分の作戦なのである程度時間に

あのカバンが!カバンが…!!

でも主人公は頑張っても周りが…!!

もしあの3時間がなければ

ヒトラーが死ななくてもベルリンは陥落し

成功していたかもしれないのに…。

それこそがヒトラーの悪運でもあるのでしょう。

でもそれは9か月後に自決をさせるための

ものだったのか?

 

歴史の妙をふんだんに感じさせてくれました。

この後の9か月で

ヒトラーは世界史でも最悪の人間となり

シュタウフェンベルグはドイツの英雄となります。

そしてドイツはすべての罪をヒトラーとナチスに

擦り付けて繁栄していきますが…。

 

で、やはりトム・クルーズはカッコいい!

ですが。

うーん、結局ドイツ軍服を着るトム・クルーズであり

別人ではなかったかな…。

共演のビル・ナイやケネス・ブラナーは

物語の中に入り込んでいますが…。

作戦計画における大胆で強気な態度は

イーサン・ハントを思い浮かべますし。

脚本もM:Iの監督クリストファー・マッカリーさんだからかな。

トムさんの魅力を引き出してますが

トムさんが良くも悪くも前面に出てました…。

まあだからこそヒトラーとトム・クルーズが並ぶという

面白い画ができてたわけですがw

 

映画としてはまあまあ。

土壇場の選択が悪いので

精一杯やった感じが薄いのがちょっと。

それこそが天の采配なのでしょうけど。