久々に…

 

ルイ16世の逃亡劇により王政廃止にいきりたつ市民。
だがジャコバン・クラブから貴族を主とした
有力な議員が突然フィヤン派を立ちあげ
立憲君主制を訴え始める。
ロベスピエールは力のない自らを悔やむが…
 
ロベスピエールは一度故郷に帰り、
故郷の意識の低さを感じ、
そしてついにサン・ジュストに出会い… 。
 
今回のタイトルロールのフィヤン派、
虐殺まで行ったのになあなあにされてるのが
意外でした。
ラ・ファイエット将軍ともども
力がある割には軽く見られてる。
流されてるからかな…
 
 
しかしここで戦争の話も。王室をかまえる
周辺国家が革命を敵視するのはまあ当然。
ロシアのエカテリーナ様も激怒されてましたし。
しかしそこに危機ではなくチャンスを見出す。
でも戦争を持って国内を纏めようというのは
強かではなく浅はかにしか見えません。
でも戦争はいつもこうやって
得する人々が煽り立てて起こるのだろうな。
ルイ16世もしかり。
 
しかしこのルイ16世、
ヴァレンヌ逃亡劇で完全に失脚かと思えば
浅はかなりに意外な強さを見せます。
温厚なぽっちゃりかと思えば
流石に王様です。
アントワネット様との営みをきっちり覚えてるとこは
ひきましたが(^◇^;)
一途に妻を愛してるのはわかりました。
 
ロベスピエールはまだまだ青草く
危なっかしいですが
この一部完結で改めて主役になった感じですね。
盟友サン・ジュストとも出会い…
その美しさにどぎまぎしてるようですが(^◇^;)  
そういう関係には…ならないかなあ。
 
最後に「器ではないからこそ」
ロベスピエールが革命をひきいるべきとの
台詞にはどきりとしました。
 
ロベスピエールの器が今後行っていくこと。
それはミラボー伯も仄めかしていましたが…。
希望と不穏を流しながら第一部終了です。
 
 
【小説 フランス革命 過去感想】