シリーズ3作目。不死の生徒と教育の限界。

この学校には死なない生徒がいる。

私立藤鳳学園に赴任した生物教師・伊藤は

赴任当日に奇妙なうわさを聞くことになる。

この学園には永遠の命をもつ生徒がいるというのだ。

荒唐無稽だと一蹴した伊藤だったが、後日

その生徒から話しかけられることに…。

 

教育がテーマの話と聞いて、でもミステリーだと

思って読み進めていくと…まさかのマジでした。

不死の生徒の首なしの遺体、

何故かわからぬ復活と

さらなる遺体。

そして舞台の学園。

 

「永遠の命」の意味が分かった瞬間

それも荒唐無稽だけどただの不死よりは

分かる…と奇妙な説得力がありました。

 

不死の生徒、識別組子と

彼女と友達になりたい天名珠の

それぞれのキャラがまた濃い。

特に天名さんの空気読めなさからの

終盤のアレには…怖いですが

彼女も…。

 

伊東先生はこの後、

ある意味「完璧な教育」がなされる場で

どのように生きていくのか。

…普通に先生やって

普通に好かれてそうですね。

 

ありえない状況が起こるけど

そのままで安定しているような

不思議な野崎ワールド、学園編でした。

 

映画、石、そして学園。

次は一体何を核にありえない状況が

起こるのか。楽しみです!

 

次は海外ドラマ

マインド・ハンター シーズン2

「エピソード3」の感想です。