ディストピアからの革命

国家が服従を強いるようになったイギリス。
ロンドンでテレビ局に勤めるイヴィーは、
外出禁止時間に秘密警察に捕まり、乱暴を
受けそうになった時にガイ・フォークスの仮面の男に
助けられる。
Vと名乗る彼は、政府を転覆せんとするテロリストだった。
 
前々から仮面の男のビジュアルが気になってた
映画でしたが、見てみると面白い!!
監視国家となってしまったイギリスの描写は
実際のあの国やあの国みたいに
外見から惨さは感じられませんが
それなりの電子機器を駆使した監視社会が
今からみるとリアルで
別の寒気が…。
反逆者をナチスのユダヤ虐殺のごとく
行っていく様は恐怖と怒りを掻き立てます。
まあ首相がこってんこてんに言われても
誰一人逮捕されてない日本では何も…。
さてVはただの革命家ではなく
そのナチスごとき人体実験の後に生まれた
強化人間的な設定ですが
アクション中も「普通より強い」という印象。
むしろ一人でこれだけの工作を行えることが
化け物じみてますね。
でもそこがかっこいい。
劇場型犯罪者で、
知性と美意識が感じられるキャラです。
 
ヒロインのイヴィーの意識覚醒のしかたは
いまいち理解できなかったんですけど…。
傷の残るようなやりかたはしてないから
以外と優しいなと思ってたし。
 
ヒーロー映画の分野でもありますが、
メッセージ性は非常に強い。
焦る権力者に着々と迫る反逆者。
ラストも素晴らしいカタルシスが…。
 
ナタリー・ポートマンのヒロインもとてもかわいい。
ロリコン司祭のとこに行った時の恰好は
固まりますけど;
Vに寄り添い見届けたラストは切なくも温かい。
 
フィンチ警視もいいキャラでした…。
体制側でありながら、疑問に対して
正面から向かっていきます。
「君みたいな男を待っていた」という言葉に
頷けます。
 
もっと早く見ればよかったな~楽しめました。
 
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「終わりの始まり」の感想です。