プリオさんのCIAかっこいい。
CIAエージェントのロジャー・フェリスはある情報提供者ザニールから
情報を受け取る。それは多くのテロを行い
無差別に市民を殺していくアル・サリームの仲間にあてた声明。
上司のCIA幹部エド・ホフマンのザニールを見捨てろという
言葉に反発するも逆らえず、彼を泳がせたが
早々に誘拐されたためザニールを殺し、その騒動で相方も亡くす。
ホフマンへの不満を募らせながら
フェリスはヨルダン諜報部の責任者、ハニに協力を求めるが…。
タイトルの「嘘」が中盤まで出ませんが
迫力ある諜報と中東の情勢、
俳優さんたちの演技でダレることはありません。
主演のディカプリオさんの情を捨てきれないエージェント演技もすごいけど、
特にマーク・ストロングさんのすべてを見透かしたような
目線がものすごくカッコいいです。
髪のあるマークさんは久々だな…。
ぴしっと背筋の伸びたスーツ姿が
超かっこいいです。
ですがそんなストロングも
騙された「嘘」。
この作戦が始まってからさらに面白くなってきます。
しかしこの作戦の囮というか顔にされた
建築士は気の毒すぎた…。
彼の命は国から…ホフマンから見たら
ただの道具でしかない、そんな傲慢さがすごい。
それが我慢できないフェリス。
ラッセル・クロウさんこのころから
嫌味なボスがぴったりじゃないですか。
ちょっと太めだな~と思ってたら
「ダイエットぐらいしろ!」と
椅子から蹴倒されてました。
これアドリブじゃなかろうな。
ヨルダンの看護師さんとちょっといい感じになったり
緩急もいい感じ。
まあそのせいで危険になったとこもありますが。
でも全体的にテロとの戦い、
テロの残酷さと正義という名目でなされる
悪行の恐ろしさ。
アメリカの大義のもとに行われる罪悪。
拷問シーンは少々辛かった…;;;
色々と考えさせられる
臨場感と権謀術数に興奮する
良作でした。