超高層マンションの崩壊する世界。

ロンドンに建つ、知的専門職が主に入居する

40階建ての巨大マンション。

ハイソサエティの人々が静かに暮らすマンションには

上層階、中層階、そして下層階といった形で

階層化がひそかに存在していた。

だがある時停電をきっかけに、

その世界は静かに崩壊していく…。

 

これは前々から気になってたのですが…

想像よりはるかに生々しい内容でした。

崩壊と言っても暴動くらいかと思ってましたけど、

人間の荒廃はそれどころではない。

甘かったです…。

 

停電が起こり、犬がプールで溺れ、

そしてついに人が死に始めるとそこから

砂の城のように人々の理性が壊れ行く。

それを自覚しているというか、

あたかもそれが当然の摂理のようで。

上層階のマンション建設者

中層階の医学研究社、

下層階のテレビプロデューサーの三人の視点で

物語はつづられますが

三者三様に壊れていく。

 

人々はその崩壊から最初は逃げようとしますが

終盤になると「邪魔をするな」と言わんばかりの

野生の世界のなかで…

ただ蠢く存在になっていきます。

 

最後はマンション全体・・・だけではなく

あることが示唆されて物語は幕を閉じますが

このラストは背筋がぞわりときます。

 

先日の台風でタワーマンションでひと騒動ありましたが

これを考えると…日本ではなんとかなりそうです;;

いや、実際はなんとかなるはずなのに…。

人間怖い…。

 

トム・ヒドルストン主演で映画化もされてますね。

もうすぐ配信きれちゃうけど見てみようか…

ルーク・エヴァンスもジェレミー・アイアンズも

シエナ・ミラーもいるし…。

 

 

次は海外ドラマ

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「死者の宴」の感想です。