新海誠最新作、少し前に。

離島から東京へと家出してきた16歳の帆高。

すぐに困窮してしまうが、

船で会った怪しげなオカルトライターの須賀に雇われる。

仕事に慣れてきたころ、都市伝説を集めていた

帆高は「100%の晴れ女」の話を耳にしていた。

 

そんなある日、困窮していた時に

ハンバーガーをくれた少女が絡まれているのを見て…。

 

今回も美しい映像と

まっすぐな少年少女の恋物語が堪能できました…。

雨と水、空の表現が本当にすさまじいばかり。

 

物語はだいぶシンプルでした。

君の名は。」のような驚きは少なかったけど

それゆえに主人公たちの感情が

ストレートに音楽と共に流れてきます。

前半で陽菜ちゃんと出会い、

祈りをささげることで晴れさせる能力を

商売にしちゃうのは子供らしくて

それ故に「何かしっぺ返しが来るのでは」

という予感が強くハラハラしながら見ました。

でもしっぺ返しではなくて

「元からそういう予定だった」だけで

彼女の能力を乱用したから

後半の悲劇につながった、というわけでもないように

見えました。

 

まあ大自然が相手だから理不尽なものだし

繋げないほうがリアルなのかな?

 

そんな少年たちを見守る大人も

いいキャラしてましたね~誰よりも須賀さんが。

この人は大人として言うべきことを言い

考えなければいけないことを考えて

考えたくないことも考えてくれ、

やるべきことをやってくれた。

いい加減なようだけど亡くなった奥さんに一途で

娘を愛してて、守るべきものと

守りたいものの区別をつけようとして

やはりできないところもあって。

守りたいもののために犠牲をいとわずに

走り続けた帆高くんは

須賀さんの目にはまぶしかったし

どこか嬉しかったんじゃないかな…。

 

結局私は穂高くんたちより

須賀さんに心を奪われましたw

 

帆高くんたちの選択で

沢山のものが犠牲になるんでしょうけど

そんな心の狭い世界に負けてはいけない!

実際彼らは負けていないですからね。

 

大自然には絶対かなわないけど

人間だって人間の思いで生きてる。

生きられるんだから。

 

…さてこの映画には

「君の名は。」のキャラも出てますが

故郷を失って東京に出てきたのにこれじゃ

辛いなあ…。