イット以来の劇場でのホラー映画鑑賞でした。
音に反応し人を襲う「何か」に占領された地球。
ある田舎町で両親と3人の子供たちが静寂のなか生きていた。
命を守るため音を立てず、道に砂利を敷き、裸足で歩き、手話で会話する。しかしある日、末息子が音の出るロケットのおもちゃを欲しがり、父にダメだと言われるも、姉がその優しさでこっそりとおもちゃを渡してしまう。そして音を鳴らした次の瞬間…。
設定が生かされ、静寂と突然の音の緩急のバランスが自然にとれて恐怖の予感をうまく引き出せていました。
でもそれ以上にこの作品、「音を出せない状態」での日常生活のシーンがほんのりとしてて良かったですね。
謎のモンスターも吐息や衣擦れ程度の音ではわからないようで、
普通に歩き、普通に呼吸して、料理は蒸したり葉を皿にしたりと昔の生活に戻っている、という雰囲気。
戦争時に敵軍に見つからないように、という日常とよく似ていると思いました。むしろ人間相手の方が五感がしっかりある分質が悪いよ…。
そんな中の家族の助け合いや、弟を殺してしまったという罪悪感で父に嫌われているのではというコンプレックスを持つお姉ちゃんリーガンの、普通の苦しみと父との悲しい和解、という
家族愛の物語が…胸を締め付けます。
おかげで手に入れられた最大のヒント。
ラストカットのあのエミリー・ブラントの姿は…娘のリーガン役のミリセント・シモンズちゃんの姿は…。
もんのすごいカッコよかったです!
胸が熱くなりました!このカットを見てホントに見てよかったと思いました!
そして予告編で印象深い出産シーン。
緊迫感はものすごかったけど…じりじり寄ってくる「何か」より釘の方が怖かったわ!!おかげでしばらく右足の裏がムズムズしましたよ…!!
そして劇中何度「早く抜いてよ!!」と思ったことか…。
この映画最大の恐怖は釘です!
クリーチャーの造形に関しては
まあ、特に何も…こんなもんかなという感じです。
こういうのは見えないほうが怖いものですから。
この映画、エミリー・ブラントのご主人であるジョン・クラシンスキーさんの監督・主演作品とのこと。
夫婦の愛情あふれるシーンは真実だったのね。
終わった後エミリーさんを抱きしめてあげてほしいと思いました…。
楽しかったです!!