名作古典ミステリ。
ロンドンで変わった帽子が盗まれるいかれ帽子屋騒動が
巻き起こる中、ヤードの首席警部ハドリーは
元議員のウィリアム・ビットンからポーの未発表原稿の
紛失事件の相談を受けていた。
ハドリーは顔なじみのギデオン・フェル博士に
事の次第を相談することにするが、
なんとビットンの甥、ドリスコルが
ロンドン塔内部の構造を詳細に
書いてくれて、雰囲気はいいのですが
イメージはつきにくく…
図も三次元に考えるのが苦手なアタマでは
理解が非常にわるく;;
名作なのに…と思いながらずるずる読んでたら
驚きの真相が。
しかも犯罪現場がそこ??!!
集中してたぶん見事にそらされました。
マッドハッター騒動と殺人事件の
関連が明らかになっていく過程が一番面白かったです。
結果として「世間は狭いな」になりますけど
そこがミステリーってなものですね。
結果としては浅薄な考えの若者が
自業自得でパニックを起こした挙句・・・の悲劇。
フェル博士のくだした結論には
わたしも賛成です。
重厚な古典ミステリ。
こちらのシリーズもまた読んでみます。