華々しくデビューした恋愛小説家、夢宮宇多。

二作目を期待される中、小説のような恋愛経験を聞く仕事がまいこんでくる。

編集の井上月子が必死で説得してその仕事を受けることになる。

その女性は現代のシンデレラのようなお話。

だが、夢宮はその話の裏にある真相を暴き出していく。

 

そして夢宮自身にも、デビュー作を書いたのは別人では、という疑惑が広がるが…。

 

するっと読めるミステリー。

「本当は怖い」ではなく「童話の新解釈」をさしはさみながら、

実際の事件を解決していきます。

女の生々しい欲望が割と混ざってて面白かったです。

童話が見せてくれた夢や希望は見事に叩き潰されましたねー。

なるほどそういう(ヒネた)見方があるんだと結構楽しめました。

最後のエピソードで「偽」恋愛小説家の意味がわかっていくんですが、

劇中劇でこんなトリックを持ってくるとは;;

 

そしてどうやら続編もあるようで、

今度はちゃんと「恋愛」し始めるんじゃないかなと、ちょっと楽しみ。

 

軽いミステリーでした。