FARGO/ファーゴ DVDコレクターズBOX/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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マーティン・フリーマン主演ということでずっと気になってたのですが
やっと覚悟を決めて(いるんかい)1話目です。

ミネソタ州のファーゴの町。
うだつの上がらない保険セールスマンのレスター・ナイガードは
妻パールにに愚痴られてできる弟チャズと比較され、セールスは上手くいかず、
道で高校時代のいじめっこサム・ヘスに出会ってケガをさせられてしまう。
そんな彼は、病院の待ち合わせ場所である男に話しかけられた。

静かな紳士と思われた男は、レスターに言う。
「俺があんたなら、その男を殺してるよ。」
戸惑ったレスターは、「僕には無理だ」と答えるが、
その答えに男は言った「俺に殺せと?」

イエスかノーかを迫られ、その場を離れたレスター。
だが、翌日サムが殺されたと聞き…。


いろいろといびられてしまうレスターに同情しつつ、
1話目であっさりと道を踏み外してしまう。
それが納得できるほどにビリー・ボブ・ソーントン演じるマルヴォの
静かな悪魔のささやきが素晴らしい。

レスター以外にの人々にも、悪事をそそのかしては
互いの憎悪を募らせ、関係を破壊していく姿。
カッコよさを感じつつ得体のしれない恐怖感をかきたてられます。

レスターはこれまた見事に「うだつの上がらない」サラリーマンそのもので、
そんなフツーのおじさんのただの不満が憎悪となり殺意と変わる表情の変化…。
特にパールに向かいハンマーを持ってにやりと笑う表情。
そしてマルヴォにルールなど存在しないと諭される時の顔。
闇が広がっていくようでぞくぞくしました。

1話ですでに4名が殺害されてしまい、
これは思ったより血みどろの物語でした。
しかし最初殺されたサムの屑っぷりや
ダメなレスターの仕草の行動のコミカルさなど、ちょこちょこ笑えるところもあり。
ゆっくりとこの物語の虜になっていきます。
小説ですけど「殺人鬼フジコ」を読んだときのような
引きずり込まれる徹底した黒さではありません。そういうドラマじゃないですね。

しかしいじめっ子のクソ親父のサムの時は
「あ、こいつは屑だな」と思いましたので殺されたときはスッとしましたw
息子二人つれて高校時代のいじめやシモ話の自慢するわ
息子の目の前で弱い者いじめするわ…。
分かりやすすぎる屑でした。

あと事件の他にも武器密売というキーワードがあるところも面白いですね。
今後のストーリーにきっとつながっていくでしょうw


映画評論の町山先生が「笑うせぇるすまんにそそのかされるのび太君」てな感じの
説明をしてくれてましたけど、なるほどと思います。

しかしレスターはのび太君ほど強くはないぞ絶対…。
もちろん顔見たら可愛いの一言ですがw

S1EP2 おんどり王子