夏至祭 (長野まゆみEarly Works―少年万華鏡)/長野 まゆみ
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少年万華鏡シリーズ第3作。


主人公・月彦は或る夜に空き家と思っていた館で二人の少年に出会う。

黒蜜糖と銀色と名乗る二人の少年は、夏至祭りのためにここに来たと言う。

しかし、祭りに向かうための時計を落としてしまったらしい。


家に帰った月彦は、祖父が子どもの頃に手に入れたという懐中時計の話を聞いて…。


タイムパラドックスも含め、全体的に淡いベールのかかったような空気。

祭りもそうですが、二人の少年が現れるころからずっと幻想的です。

やはり空気を楽しむ小説ですね。


時間を超えて二人に出会えるのは、次はいつなのかな。

三日月少年も面白かったですが、こちらも○。