あーその日が人生最後の街頭演説になるとは、故安倍元首相は突然の出来事を戸惑われているのではないでしょうか?
マイクをしっかり握りしめて凶弾を受け死を迎えるとは決してあってはならない想像も出来ない最後の別れの日となりました。
失った命は重いものです、首相を永年続けられた安倍さんを見送る沿道の国民は皆が手を合わせていました。
ただただご冥福をお祈りして、故安倍晋三氏の御霊よ安らかにと願いを込めて昨日は哀悼の意を捧げ写経いたしました。
私の師は命の大切さをこのように教えてくださいました。
「重み・尽大地の人」となれ
動くときはかるい。
本来軽くはないが 動くときはかるい。
動くから軽く見えるのだろう。
でも動かなくなると本当に重くなる。
何が重いかというと、人ほど重いものはない。
普通の物はどんなに重くも、つりあげたり移動したりできる。
本当に重いのは人の重みと天地自然の重みである。
そして 最も重いのは命の重みである。
その人が生涯を閉じた時、その人は不動の重みとなる。
家庭、地域、社会、政治、経済、文化、
さまざまな立場で歩々是道場の歩みを続けた人が、つまり誰もが
息を引いたとたんにじわじわと凛とした
言いようのない重みを増してくる。
それは自然法爾の佛の世界に帰るからだ
この時ほど、静かで侵し難い、生々しい命の尊厳の光を感じさせてくれる時はない。
この時ほど人の重みをみせつけるくれる時はない。
故人が身を以て示してくれたように、私達もいつの日か重くなるのだろう。
大事なことは人の重みが分かる人になることだ。
自然の重み、自然の尊さが分かる人は
日頃から心の深い 不動の重みと 和敬静寂 大地の心を臍下丹田に抱いている。
重みのある人に接するといつのまにか自分が大きくなる。
臍下丹田に重みを置く、尽大地の人 天地いっぱいの人になろう。
曹洞宗 泰寧禅師よりの学び
いつもありがとうございます。