菅原文太さん(81歳)が逝去されたことを知りました。ご冥福をお祈り申し上げます。
11月10日には高倉健さんがそして11月28日には菅原文太さんと往年の名映画俳優が続いて亡くなられ、昭和の一時代の終焉を感じます。
この訃報を聞いて驚いているのは団塊の世代ではないでしょうか?いろいろな意味で生き様を銀幕から学びました。
日本人男性の平均寿命は80、21歳(2014年8月厚生労働省の調査)で菅原文太さんはガンという病気を患っていたとしても寿命は全うされました。
(女性は86.、61歳と2年連続で世界一の寿命であることは周知のことと思います。)
晩年は俳優を引退して農業に専念しておられたとのこと、自然と共に生きた時代を経験されているさまは歯に衣着せぬ語りてとして、人の目線を気にしない堂々とした人生の幕を閉じた姿は輝いていました。
今日の鞍馬山のカレンダーには「錦を着て地獄に行くより ぼろを着て天国へ行け」とあります。
信ずれば楽し「心の糧」第一集解説を紐解くと信楽香雲はこのように語っています。
山の一隅に「水を飲んで楽しむ者あり、錦を着て憂うる者あり」と書いた立て札があった。
與謝野晶子先生がそれを見て、「雲珠桜錦を著つつ愁ふれどなほみ佛を頼みてぞ立つ」と詠いあげた。
うわべを着飾って空虚な精神でいることは人生の不幸だ。外装にばかり心をやつくしはならぬ。内側の心の充実こそ人生の幸せである。このような内容が書かれていました。
土にまみれて「農業は命がけの仕事だと」云われた菅原文太さんの生き様に敬意と哀悼の意をささげます。