21世紀はどんな世界かといえば「もう一度足元から見直せ」の時代ではないでしょう・・・実に面白い話が続きました。
この話の根幹は「却下省吾(きゃっかしょうご)」足もとをかえりみよ、と云う禅の教えに相通じると思います。
日比野さんは目に見える世界と目には見えない世界を対比して講演されていました。
大地と空と海の時間のはかりごとは確かに違います。
大変興味深かったのは海の中を人類はあまりにも知らないという事でした、深海1万メートル見えない世界が広がります。
海の中には人類の歴史が確かに残っているです、最近九州沿岸で鎌倉時代の後期に蒙古襲来の歴史的な遺品が海底から発見されました。
海に囲まれた日本なのに海を知らないことがあまりにも多くあると話していました。
海の中でも絵が描けるそうで、特殊な紙とインクが開発されているそうで、日比野さんは海の中を描こうと「明後日プロジェクト」を立ち上げたそうです。
日比野さんの講演はおおよそこのような内容でした。もう少し情報をお伝えしたいのですがこの辺で終わりましょう。
さて、続いて石附周行老師へ講演は続きました。
「雲に眠り風に臥す」と云うテーマの講演で、大勢の演壇中央に立たれた老師は実に堂々とそしてにこやかな講演でした。
このテーマのタイトルは禅の世界において「悟りの世界に出会えて人々の境地の言葉です」との話しから講演が始まりました。
小田原の大雄山で夏期禅学会で目の前で老師の講義を受けて参りましたので、
大勢が集まった大ホールで講演される老師はまた一味違う、一団と大きな存在となっての講演をされておられました。
最初の日比野さんの話にはあまり興味を示さなかった高齢の皆さんが演壇中央に意識が集中しているのが感じられます。
曹洞宗の集まりなのですから当然かもしれません。
学問だけの知識で仏教は語れない、学んだことを生活に生かしてこそ仏教が身についていくと言えるのです。
月の下で座禅をする、照らし出される輝く月が自らを照らしてくれている、
その輝きを日々の生活の中で反映させることが大切だと仏の教えを生活に表すことの大切さを伝えていました。
老師は穏やかな語り口でいろいろな観点で仏教の教えを説かれて、
その大切なこととは「おおらかな気持ちになりなさい」「自分に与えられた役割を自分の世界で努め励むことの喜び」
そして「今を如何に生きるか、存分に生きること」がテーマでした。
老師の話は禅の教えを分かりやすく、日常生活の中に仏の教えを反映されるよう努めた講演をされていました。
仏教の言葉も交えていますので、このブログではこのぐらいで終わろうと思います。
私には大変良い時間となりました、そして良い学びをさせていただき、こころより感謝の機会をいただきました。
霊気の開祖臼井先生も禅の道に志された経験があり、世代を超えて学べることは有難いことです。
レイキを学びレイキを人生に生かすことの大切さを講演の中から改めて感じた次第です。
ときにはこうして他の学びの場で自らが先生方の講演を拝聴して心身の学びを深めることは自らを前進・成長するために必要なことです。
また、この学びを自らの講義に反映して皆様にお伝えしていくことが大切だと思います。
学んだことを次の世代に語り繋ぐそれが私の大きなテーマだからでしょう。
もう一つのブログで曹洞宗の「禅教室・写経会」のご案内を情報提供します、ご縁あれば参加してみてください。