静かな時間が私には必要と感じることがあります。
幸力の会前幹事木村さんは私の休み時間がほとんど取れてないことを心配してくれます。
休みが取れたとしてもその時は魂を癒やしにどこかに出掛けていることが多くあります、晴天の昨日は久しぶりの休暇をいただき坂東33観音巡礼でもっとも難所と言われる坂東札所の最北端にある21番札所八溝山日輪寺に遍路して参りました。
茨城県の最高峰八溝山の8合目にある日輪寺は原生林に潜む山岳霊場と云われ、交通の便は悪くなかなか厳しい環境にあることから「坂東の八溝知らず」と云われるほど御参りすることが難しい場所に寺はあります。
今回は那須塩原からレンタカーで道なき道の山道にチャレンジです、舗装道路からひとたび山道に入れば雪はあるは枯れ草で道が見えず、がけ崩れして進入禁止の道もあり、運転には注意しながらの走行となりました、細い道で対向車があればどこですれ違うことが出来るのかと思うような細い道ですから、大型車はこの山道には入ることは出来ません、11月から2月までは雪の為閉山する御寺に住職がおいでになるか確認して参拝となりました。
那須連山の山々はまだ冠雪しています、やっとたどり着いた日輪寺の本殿前は雪が溶けずに積もっていました、鳥のさえずりと風の音が原生林に共鳴して心地良いひと時となりました。
なにもない、ほんとうに何もない山奥のお寺では息が白くなるほど寒く感じます、御経を唱えて念願の日輪寺参拝を十一面観音にご挨拶、前日までの強風はこの地にも影響があったようで、5月には雷雨がよくあり、これからは花粉症の人には大変な時ですよ、今日は絶好の御参り日和ですとお寺を守るご住職から御話をお聞きしました。
一期一会この寺に参拝することはないでしょう、壁に書かれていた言葉は「笑顔を忘れた人が増えて来たね」とありました、どんな時も和顔施でいられる仏の顔を心に残しておきましょう。
朝の写経会で皆さんからお預かりしたお写経を本殿に奉納して参りました、ご報告しておきます。
坂東三十三観音霊場巡拝も満願まで残すところ三寺となりました、100観音の大きな目的に向けて一寺一寺を楽しみに参拝しようと思います。