全回と前々回の「フランス暮らし」の続編です。
私の主人と義兄、さらに友人たちで、別のホモバーへ行く。
ホモ・バーというよりライブ・ハウスで女性禁制だとか。
(全部マレ地区ですが、バーの名前を覚えていない。ごめんなさいね)
何百人いるのだろう、男性でごったがえしている。
男性陣たちが入ってゆくというので、私はしばらく外で待っていることにする。
ところが、入ったきり出てこない。
探しに行こうか・・・
こんな男性ばかりでごったがえしている場所に入っていって
何事かあったら「自己責任」だと思ったが、おそるおそる入ってゆく。
ところが。
本人の心配をよそに、クラブの中へ入ってゆくと
男性陣から声をかけられる事態となった。
「マダム ! あなたはここで何しているの」美しい2人連れの男性に声をかけられる。
あの、それが・・・主人と義兄が・・・・話しているうちに彼らは言う。
「ねえ、僕の入れたばっかりのタトゥーみてくださいよ」
はい ??
美男子が、入れたばかりだというタトゥーを、胸をはだけて見せてくれる。
胸には、見事なタトゥーと、文字があった。
ここでそのタトゥーと、文字について書きたいな、と思ったのですが
その男性がもし、SNS上のどこかにおられて、
彼の身バレが起きるといけないので
非常の残念ながら、その絵柄などに言及することは控えようと思う。
言及できなくて残念・・・すっごく美しいタトゥーと文字で、
そこには彼の人生の信条が現れているんだろうな、と思った。
(ちょっとだけ書いておきますと、宗教にも関わるタトゥーでした)
それにしても・・・と思う。
美しい人だわ、と思う。
白くで吸い付くような肌と、明らかにジムで鍛えている見事な体形。
美しい顔。
パリにはこういう人が多い。
人生というものを自分で切り開こう、という意思を感じさせる、前向きな瞳。
自分の人生を創る、という希望に従って人生を歩んでいるだろうな。
そのための努力を惜しまず、好きなパートナーも自力で探す。
その努力がきっと、このタトゥーであり、この美しい体形なんだろうな。。。。
私はふと、この男性に質問を投げかけたくなった。
あのう・・・・ねえ、あなたは女性はどうしてもだめなの ?
そう思ったのだが、既婚者でしかも主人を探している
最中の私がそんなこと言ったら、
どうもおかしい・・・と思ったのでひかえましたが
図々しく聞いてみれば良かったかな、とも思う。
人生多少の図々しさは許される・・かな
まあしかし、ホモなんだから女性は恋愛の相手ではないのだろう。
それにしても。
こんな美しい男性が、女性禁止なんて、女性たちの損失だとしか言いようがない。
女たちの大損失 !
しかし、彼の人生は、彼の自由なので、そっとしておこう。
そうやって男性陣と話しているうちに、
支配人とおぼしきムッシューがやってきて
「マダム、ここは女性禁止です。」と追い出されてしまった。
私の心配をよそに、男性陣と会話して何の危険もなく
最後は追い出されてきました。
主人と義兄はビールをしこたま飲んで(笑)上機嫌で帰ってきた。
先日、ホモバーのことについて書いたときに
映画「パリ・ジュテーム」へのリンクを貼りましたが
その中で俳優が「カート・コバーン(Nirvana)は ?
僕カートコバーンが大好きなんだよ ! 」と語っていたことから
今日の美しい一曲はニルヴァーナのこの曲にします。
Nirvana - 「Come As You Are」
あなたのままで
ニルヴァーナは言わずと知れた、シアトルから出てきたバンドですが
シアトルはこの地球でも、音楽の発達した都市です。
ジミヘンもここ出身。
来年2025年には、私はシアトルに行って
ロックコンサートで頭振りたい。
残念この上ないことに、ニルヴァーナのカート・コバーンの歌声は
もう生で聴くことが出来ないですが・・・・。
(このLive On MTV Unpluggedのライブをご覧になった方々はついてる !)
というわけで、シアトルで、どんなコンサートへ行くかは未定です。